0から始める初心者英語学!形態論Part2
前回の記事では、形態論part1と称して英語学の知見が英語学習者にどのように活かされるのかをお伝えしました。
↓前回の記事のリンク
早速、今回の記事では、形態論について扱っていきたいと思います。
以下の内容が今回の記事で扱う内容です。
形態素とその種類
・・・形態素。初めて聞く言葉だと思いますが、簡潔にそして、わかりやすくお伝えしようと思うのでご安心ください!
【形態素とその種類】
それでは!形態素とは何か。そして、その種類にはどんなものがあるのかを説明していきます。
まず、英語の最小単位ってなんでしょうか? 「単語?」と答えが浮かんだ人もいるかもしれません。実は、それも正解の一つだと思います。(この理由は、かなり先の内容への伏線です!)
けれど、英語を学習していて、こんな場面に遭遇したことはないでしょうか?
例えば、単語帳をみていて…
「Unkindかぁ、kind(親切な)に接頭辞 un-(〜でない)がついているから…」
「あっ!親切じゃない ってことか!」
Unkindでなくても、接頭辞、接尾辞から意味を考えることって結構あると思います。
先ほどの「英語の最小単位ってなんだろう?」この問いに「英語の最小単位は単語だ」って答えが浮かんだ読者の方、考えてみてください。英語の最小単位が単語なら、単語でない接辞が意味を持ったり、品詞を変えたりする機能を持っているのは不思議ではありませんか?
ということで、形態論の考え方からすると「単語は最小単位ではない、もっと下の位に分けられる!」という結論になるのです。
「じゃあ、英語文の最小単位ってなんなのよぉ!」ということで、お答えします。
それはズバリ、形態素(morpheme)と呼ばれています。
先ほどの unkind という語を形態素に分けると、このようになります。
unkind → un- + kind
でもこの形態素たち、それぞれ違いがあるのが分かるでしょうか?
例えば、un-は、他の語にくっつかないと語にはならないですよね?けれど、kindというのは、それだけで語になります。
このように、はっきりとした違いが上の例の形態素たちにはあります。これには、それぞれ、自身だけで語になるのかならないのかで名前がついています。
それだけでは、語になれず語になるためには、他の語にくっつかなくてはならない形態素のことを…
→拘束形態素(bound morpheme) もしくは 接辞(affix) と呼びます。
それに対して、それだけで語になることができる形態素を…
→自由形態素(free-morpheme)と呼びます
そして、実はこれらの拘束形態素、自由形態素はさらに機能の面から下の位に分けることができます。けどそれは、また次回の記事でお伝えしましょう。
【まとめ】
単語が英語の最小単位と思いきや、さらにその下の位があった!
その下の位とは、それだけで語になれない拘束形態素(または、接辞)とそれだけで語になることができる自由形態素の二つがある。
そしてこれらの拘束形態素、自由形態素は下の位に分けることができる!?
(次回に乞うご期待)
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【参考書籍】
ファンダメンタル英語学 中島平三 ひつじ書房
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