元男子、便秘を改善して脱オッサン体型!

 元々生まれた時の身体が男だったのでいくら見た目を女らしくしてても、体格の線を細くしてても、綺麗にしていても太り方は男……ってか、30代の年相応のオッサンになるんだなと全身鏡に自分の裸体を晒しながら私は思った。

 冬に入り急に寒くなったせいで動くことを放棄した私。冬になるとなぜか食欲が増す厄介な呪いにかかったせいでもあるのだろう。冷え、運動不足、食事量の増加により私の体重は増えた。なんなら便秘にもなった。

 するとどういうわけか、増えたと言ってもわずか2〜3キロでしかないはずなのに腹は中年オヤジかのごとく前に出っ張り、甘い系お菓子しか食べてないのにビールっ腹になってしまった。

 思えば太ってる女性の体型は胸下あたりで一度括れてから下腹にかけて太さが増すし、肉のつき方も前ではなく横に広がっている。一方の男性はあばら骨が太いからか括れることはなく、胸下辺りから一気に太さを増す。プロレスラー体型というか。それに腹の出方も妊婦かのごとく前に。しかも妊婦とは違って円形にぽっこり丸みがあるわけではなく、みぞおち辺りから三日月を描くかのごとく張っていく。

 人によって太り方は違うのだとは思うが、私は特にオッサン的な太り方が目立つタイプだ。顔も体も手を入れていないため、下半身の息子の除去以外は生まれたままの姿、成人男性のまま若干女性ホルモンで体の丸みと微々たるオッパイを得ただけに過ぎない体は、今以上に肉が付くとすぐに年相応のオッサンが居酒屋ののれんをくぐるみたいなノリですぐに「やってる?」と顔を出す。

 『女に見られたければ痩せてるべき!』

 私が女性化を目指す元男子さんにいつも思うのはこういった自分の体験談(本当は体験したくもない、お腹早くへこんでほしい)から来ている。

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