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人の顔を引かれるくらい覚えてしまう #3

子どもを産んでから、ずっとフリーで細々と仕事をしていましたが、子ども2人が小学校に入ったタイミングで外でも働きはじめました。

大学生を取材して大学案内やWebサイトに掲載するなどが仕事です。
大学生はだいたい4年間しか大学に在籍せず、常に新しい顔ぶれが1年ごとに入って来ます。
今年の3月にあった卒業式ではWebサイトに載せるための撮影に会場へ行きました。
多くの女性は袴姿に普段とは違う髪型、卒業式の時は髪に思い切ったカラーを入れている子も多いです、そして今のご時世ごく当たり前となりましたが、全員マスクをしています。
以前撮影や取材した学生、そして自分が関わっていなくても紙媒体上で目にしている学生を次々見つけて写真を撮らせてもらいました。
大学の卒業式ってかなり人が多いんですけど、目当ての学生を何人も見つける事が出来ました。
これは私にとっては少し不思議な体験でした。
取材した事のある学生さんに偶然会って、挨拶をすると、同僚に「よくわかったね?今の子以前と全然雰囲気変わってたよね?」と、驚かれます。
若い人はひと月そこらでファッションやメイクや髪型や髪色がガラっと変わったりするので、雰囲気で認識していると全くわからなくなってしまうと思います。
同僚にはiPhoneの顔認証は化粧や髪型変えてもちゃんと通るでしょ?
と話すと納得してくれるのです。
けれど、今回の卒業式ではみんなマスクをしていました。iPhoneの顔認証は鼻を隠していたら認証されません。
あれ?私って何で見分けているんだろう…と、自分で自分の顔認証に疑問が湧いたのでした。

スーパーレコグナイザーの人達はAI認証よりもたびたび上回っているらしいです。
たしかに、知ってる人って後ろ姿でもわかる時ありますよね。
人の顔を見る時、なんかよくわからん情報いっぱい拾っているのでしょうか?

芸能人をすぐ見つけてしまう、という話を書きましたが、美しい人はものすごく遠くにいても、後ろ姿でもわかります。
目黒の権之助坂を「自転車に乗ったむちゃくちゃかわいいのが降りてくんなぁ」と思いながらガン見していたら当時女子高生だった制服を着た奥菜恵さんでした。
そのかわいさは200メートル先からもわかりました。会った事のない人達のブレブレの写真でも「この人すごく綺麗なのでは?」と言うと、なぜわかるの?と言われます。
あ、なんかオカルトっぽいですかね…。私自身、何を見ているのかよくわからない、という話でした。

警察官になって犯人見つけたり、芸能人のスカウトマンとかする仕事が本当は天職だったのかもしれないなあとはうっすら思います。
でも自覚出来ないようなやり方ではプロにはきっとなれないのでしょうね。

顔を覚えてしまう話は終わりです。

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