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ぬいぐるみ救済ウェアつくるよ

こんにちは。いつもは自作のぬいぐるみの作業を記録したりしているんですが、今回は長い間大事にしているぬいぐるみの服…というかほぼ全身スーツな救済ウェアを作る記録になります。

アヒルさん

20年の付き合い

彼との出会いは20年ほど前。地元の雑貨店でバスグッズ(ボディスポンジ)として売られていました。たくさんの兄弟の中からビビッとくる顔つきの子を選び、連れて帰ってきました。つぶらな瞳がとても可愛い。
もちろんスポンジとしては使わずぬいぐるみとして扱っていたのですが、タオル生地なのもあって汚れの吸着&毛玉がすごく、20年近く経つと結構クタッとしてきました。

長く生きた証でもある

手垢、汗、ほこりetc…
ボディスポンジとして生を受けた彼はよく汚れを吸着してしまいます。
定期的に手洗いはしていますが、生地のダメージも少なくはありません。
満身創痍です

これ以上汚れをつけたくない、なんとかこれからも長生きしてほしい。
…という気持ちで「そうだ、全身スーツを作ろう。アヒルに救済ウェアを!」と思い立ちました。
アヒルさんの代わりはもうどこにもいないけど、服ならなんぼでも作れますからね!

ざっくりすぎる型紙

フードと体部分

なんとなくこんな感じかな…とざっくり型紙を作ってみました。
フードポンチョみたいなのしか作ったことないから形がよくわかりません。なんだったら前回作った時のことも結構忘れてる。

ぬいぐるみ作りで余ったソフトボアとドール服の余り布を使って試作をすっ飛ばして作り始めました。完璧を求めたら多分完成しないから…!
布を切り出したら普通に厚みが入らなさそうだったため、腹部で切り替えを足しました。

横パーツと腹パーツ

その上でパーツを縫い合わせてみたところ…

服に入りきらない

明らかに布が足りてない

フードがつけられるほどの縫い代もなく、かなり窮屈な印象。
そして背中部分が閉まらず開きっぱなしです。やばい。
お腹部分に手芸用ペレット(たぶん)がじゃらじゃら詰まってて思った以上に厚みがあったんですよね。布パンパン。ど、どうすっぺ…

しかも途中でお腹切り替えに変更したら着せ替え用の開き口がフード側につくことになってしまう。(初めは前開き服の予定でした)
試作しないと決めた以上、手元にある資材と工夫でなんとかするしかありません。でもちょうどいいところに、良さげな色味のソフトボアの切れ端があります。
閃いたぞ!!

首輪みたいにしたらいいんじゃないかな

思いついたらすぐ実行。
足りない丈の分だけ布を継ぎ足してみました。薄いベージュにくすみブルーはなんとなく優しげな色合いで違和感を消してくれそう。
名付けて首輪作戦。

……それでもまだ丈が足りなくて後からもう一枚継ぎ足しました。

なんということでしょう

すごく暖かそう

丈の足りない巾着のような形状ではありますが、なんかそれっぽい装いに。
フードをつけるのを潔く諦めて帽子にしました。後で顎にマスクゴムでもつけたら外れにくくなって一緒に寝ることも可能。
後ろ開きになってしまいしかも布が足りなくて閉まらない後部は、後から長めに縫い付けた丈部分を巾着口状にしてカラー紐を通しました。後ろで蝶々結びをすれば多少背中が空いてても誤魔化せます(開き直る)。
心なしかアヒルさんも嬉しそうな表情をしている気がします。

色々と気になる点はあるのですが体を保護できるウェアは完成したので目的は達しました。一着目はこれでよしとします。ヨシ!
アヒルさん、これからもよろしく!!

教訓:試作は大事。

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