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サンタの贈り物、の巻

これは、20年以上前の話である。
その頃わたしは、まだ、ほんとに若くて仕事も増えて夜遅くまで働く会社員だった。
わりと、都会で働き、ファミリーマンションが駅近でまあまあ値段のする徒歩2分の単身マンションに一人暮らし。とても、充実していた。

そのクリスマスに、とんでもない、サンタの贈り物がきたのだ。身の覚えのないカードの請求書。
内容は、電気屋さんで購入したようなカメラなどだ。

くだらない不幸話なので、オチは、カード不正詐欺にあった。それが、巧妙なストーリーがあり、そもそも、カードを発行したが私の手元には、ないのだ。

私が、新規のカードを作成した配達記録郵便の不在通知を、わたしのポストからひっこ抜き、私の旦那のフリをした男が郵便局に取りに行くという。手間ひまかけての犯行である。

具体的にいうと、昔の保険証覚えてますか?カード型じゃなかったタイプ、それに私の旦那のフリをした名前と私の名前を連盟にし、保険証も偽造してまで、クレジットカードをゲットしたかったんだ。

たちまち、カード会社に連絡し、保険が下りたが、その男の偽造保険証や防犯カメラをみて、狂言じゃないかそれなりに疑いもかけられて、ぐったりした記憶がある。

それからこれだけの年月がたっても、私は未婚。
ずっと憧れてる結婚は、あの偽造保険証で夢をみさせてもらったのかしら。。。
その男の名前は、忘れられない。(例え偽造であっても)
おい、サンタ!私の乙女心になにしてくれたんだ!

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