「自分は何屋なのか?」を理解して変化できる人は商売上手 by 田端信太郎・著「MEDIA MAKERS」
LINEの田端信太郎さんの著書「MEDIA MAKERS」が非常に参考になったので、共有しておきます。
物を売るなど、商売をしている方は必読ですよ。
エルメスは馬具の革細工屋からカバン屋になった
本書で参考になったのは、ブランド「エルメス」が時代によって、業種を変えて成長してきた事例を紹介する箇所。
元々、エルメスはヨーロッパのお金持ち向けに馬具の革細工を作っていた会社だったそうです。
当時は移動手段として馬車を使うのが主流でしたから、それで儲けられていたわけです。
しかし、自動車が普及するようになり、馬車に乗る人は激減してしまいました。そこで、エルメスは発想の転換を行ったのです。
自社のコア・コンピタンス(「自社ならでは」の競争優位の源泉)を、最高品質の旅行用革製品を作ることと再定義し、「自分たちは何屋なのか?」という問いに対して「馬具メーカーである」と答えることをやめたのです。
つまり、自分たちのコア・コンピタンスを一度、抽象化させたうえで再定義し、馬車から自動車へという技術環境の変化に、見事に対応したわけです。
自分たちのことを「馬具メーカー」だと自己規定していたならば、今日のエルメスは決してあり得ませんでした。
自分たちの強みを「いいものを作れる技術」と理解し、作るものを馬具からカバンに変化させたのですね。
そして、見事、かばんの有名ブランド「エルメス」という現在の立ち位置を確立したのです。
田端さんは、「こういった根本的な発想転換をしながら、市場の求めるものを提供していくことがメディアにも必要」と提言しています。
環境変化が激しい時代だからこそ、「自分たちは何屋なのか?」「自分たちだからこそ、社会や顧客に提供できる本質的な価値とは何か?」このことを常に自問自答し続けなければなりません
これは法人に限らず、個人も考える必要がある問題です。
なので、この機会に「自分の強みは何か?」「提供できる価値は何か?」を考え、時代にあった製品・コンテンツを世に送り出していきましょう。
なお、「MEDIA MAKERS」には他にも商売で参考になることが書いてあるので、休日を利用して読んでみてください。
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