ブラインドヘッズーSRPのトリプルポットCB

さて、いつも通りのことながら、いっぱい打って気持ちよくなりたい病が発症した。
最近目新しいスポットを見つけられていなかったのだが、このたび標題のようなとても興味深いシチュエーションを見かける機会があり、深堀りしてみたいと思った次第である。

実際に500zoom等、超ハイレートのフィールドにおいて用いられているところも見かけており、選択肢として持っておくと有用になる場面がくるかもしれない。

タイトルに惹かれた人は、是非最後まで読んでいただきたい。

▼前提
NLH 6max
ES:100BB
Rake:NL500

SB raise 3BB
BB Call

Flop:???

SB 321% C-bet

▼全体概要
まずはじめに、このスポットについては、GTO wizardでは"複雑な"タイプを選択しない場合表示されない(隠しステージ感がありますね)。

そもそも理論的な話であるが、CBのサイズというのは、よほど外さない限りは何をつかっても割とどうでもよくて、それよりもベットサイズに応じたベットーチェックレンジのバランスの方が余程重要な要素である。

というのも、真にGTOソリューション的な話をすると、本来はES・Rake・ボードのカード1つのランク・スート差、様々な要素によって用いられるSizeと頻度というのは個別にかわり、GTOwizardですら示されているベットサイズというのは簡易化を重ねに重ねた結果であるからだ。

そのため、別に必ずしも300%のベットサイズなんて用いなければいけないわけではないのだが、
GTOソリューションとして有用であると同時に、相手がより間違いを犯しやすいのであれば、より優先度高く用いていくことが利益的になると思われる。

少なくともトリプルポットCBに対して適切にディフェンスがでいる人がいるとはそうそう思えないし、そういった意味で実践に組み込んでいくのは悪くないだろう。

では、具体的にどういったボードで使われるのかを確認していこう。

▼具体的なボードの検証

トリプルポットCB

トリプルポットCB2

ベットサイズが多すぎて見づらいが、トリプルポットが使われるボード順に並び替えたボードが上記である。

おおよそ5%以上の頻度で用いられるボードをみてみると、
・T~7ハイ
・6~3ミドル
・4~2ロー
の3ランクで構成されるようなボード、特にレインボーの場合に用いられることがあるようだ。

当然のことながらいろいろなボードで用いられるわけではなく、ごく一部の限られたボードで用いられている。

▼用いられるベットレンジの構成
おおよそ選択肢として持たれうるボードを理解したところで、次は具体的なベットレンジの構築についてみていこう。

例として、最もベット頻度の高い、853レインボーボードを紐解いていく。

ベットレンジの

少し意外なところであるが、ベットレンジとしては、バリューであればセット・ツーペア等のナッツ級のところは少なく、トップペアのそこそこのキッカーやオーバーペアが用いられる傾向にある。

ブラフレンジについても、オープンエンド等のダイレクトなドローで打たれることは少なく、ダブルバックドアやガット等の部分を中心に構築されているのは、やや感覚に反するところもかもしれない。

トリプルポットをトップペア程度で打っていくには、結構抵抗があるが、打たれた側としてはどのようなところで受けるのであろうか?

トリプルポットディフェンス

BB側も30%程度のレンジでディフェンスしていく必要があり、ボトムヒットであっても何かしらのバックドアがあれば基本的にディフェンスしていくし、ガットについてもBDFDがあるならば同様である。

ただ、このあたりは実戦的にオーバーフォールドされがちだと考えられ、そういう意味ではトリプルポットCBというのは有効のように感じる。

▼本日のまとめ
・ミドル~ローのカードで構成された、ドライレインボーボードにおいては、トリプルポットCBという選択肢が用いられることがある
・ベットレンジとしては、ナッツ級のハンドというよりかは、オーバーペアとBDFDの強いところといった形で構成されがちである

(以上)

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