「人数が少ないとOPENレンジが広がる」を考察する
皆さん、ポーカーをやっていて、表記のような話を聞いたことはないでしょうか?
いわく、例えば同じBTNというポジションであっても、9maxなのか、6maxなのか、3maxなのか・・・卓のそもそもの人数で、オープンレンジはやや広がるという論調です。
理屈としては、卓の人数が多くなるほど、前にフォールドを選択したプレイヤーは弱いハンドを持っていることが多いわけなので、相対的に後ろのプレイヤーが強いハンドを持っている可能性があがる。
だから、卓の人数が増えるほど、オープンレンジはタイトにするべきだ。
というものです。
なんかモンティホール問題の難しい版みたいな感じですね。
これ自体は一理ありそうですが、具体的にどれくらいレンジを広げていいのか?という話になると、一気に具体的に言える人は少なくなるんじゃないでしょうか。
今回はそういったお悩みにお答えしてくれます。そう、range converterさんがね。
▼検証の内容
・6max、4max、3maxにおけるBTN・SBのオープンレンジを比較し、具体的にどの程度の広がりを見せるかを検証
・あわせて、BTNオープン時のBBのディフェンスレンジも比較して、変化があるのかを検証
・ES100BB、レーキは500z
▼検証スタート
(1)BTNopen range
(2)SB open range
(3)BTN open→BB diffence range
をそれぞれ検証していこう。
(1)BTN open range
【6max】
【4max】
【3max】
まず、オープン頻度を見比べてみると、
6max・・・41.54%
4max・・・42.32%
3max・・・43.38%
と、確かに人数が減るにつれオープン頻度は上がっていることがわかります。
間違い探しのようでどこが増えたかわかりづらいですが、
・74s、53s
・87o、K8o
・Q2s、J4s
あたりが若干の頻度差がでてきており、下限のうち一部が少し広がるといったくらいの感覚のようです。
同様にSBオープンレンジも見てみましょう。
(2)SB open range
【6max】
【4max】
【3max】
SBのオープンであっても基本的にBTNの時とかわらず、人数が少なくなるにつれ下限の頻度部分からやや拡大されていくイメージです。
6maxと3maxでは、callで入る割合が相当増えているファクターはあるものの、5%もFold頻度が下がっているのは面白いところですね。
(3)BTN open → BB deffence range
続いて、人数の違いによって、ディフェンスレンジに差が出るかどうかという点も、BTNvsBBを例に確認してみよう。
【6max】
【4max】
【3max】
やはりオープンレンジが広がるため、BB側も積極的にディフェンスをしていくことになるようですね。しかも広がり方が割と異次元で、オープンレンジよりもよほど大きく頻度があがるようです。
ここでの示唆として面白いのは、今回人数が減ることによって→オープン頻度が高まり→ディフェンスも頻度高く行う必要があるというロジックであったが、そもそもとして人数関係なくVPIPがやや高い相手に対しては、これくらい積極的にディフェンスをしていくべきということでもありそうです。
まとめますと、
①BTN fold頻度
6max 58.46%
4max 57.68%
3max 56.62%
②SB fold頻度
6max 43.32%
4max 42.03%
3max 37.92%
③BTNopen→BBfold頻度
6max 52.30%
4max 45.02%
3max 43.23%
といった感じで、人数によって同じポジション関係でもかなりオープンレンジ・ディフェンスレンジが異なりますね。
特にBBfold頻度がこれほどまでにかわるとは驚きです。
▼本日のまとめ
・max人数が減るにつれ、OPENレンジは広がり、特に頻度ハンドを中心に広がりを見せている。
・最も影響が高いのはBBディフェンスレンジで、人数が減る分ディフェンスレンジがかなり広がる一方で、raise頻度は下がっている。NorakeやAnte game、Deepstackの時と同じような考え方に近くなるということだと思われる。
・SBオープンも同様のことがいえ、レンジ全体的に参加する部分を増やした上で、コール頻度を高めることで弱すぎるレンジとならないよう、あわせてカバーしている。
(以上)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?