ブラインドヘッズ-Flop BBからのBMCB戦略の検証

▼導入


今回は、SBvsBBのSRPから、SBチェック後のBBからのBMCB戦略について検証していきます。

ブラインドヘッズは、一般的にハイボードでは特にCBをルースに打ちがちな人が多いですが、基本的にはSB側もかなり幅広くチェックレンジを設ける必要があります。

フロップ全体の2/3程度でチェックレンジを設ける

そういったソリューションを前提とした場合、BBのBMCB戦略はどのような特徴があるのか、検証していきましょう。

▼検証の前提


GTO Wizard 
General 50NL

SB  3BBopen
BB  Call
SB  Check
BB  ???

▼具体的な検証

-総括


まず、ボードテクスチャーにかかわらないベット頻度を見てみます。

SBがかなり広くチェックで入っている以上、BBのBMCB頻度も自ずから低くなり、およそレンジの2/3程度ではチェックバックをする必要があります

実戦的には、特にローボードになった際幅広くベットしがちなプレイヤーが多いと思われますが、実際のところ広いBBディフェンスレンジ全体を通して痛烈にマッチしているボードというのはあまりないので、注意が必要ですね。

実際に、ベット頻度が高いボード順に並び替えてみます。

確かに全体的にはローボードでのベット頻度が高くなる傾向がありますが、それでも高くて中頻度程度であり、少なくともレンジで打てるようなボードというのは基本的に存在しないといってよいでしょう。

逆にチェック頻度が高い順に並び替えてみました。
そもそもベット頻度が低いようなモノトーンボード、特にAハイのようなところはかなりチェックで入っており、
そのほかブロードウェイカードが2枚以上落ちたようなボードも、割とレンジでチェックバックしていればそれほどEVロスはしなさそうです。

というところで、まず全体のBMCB頻度というのは、ボードにかかわらずかなり低めで、一般的な傾向を考えるとかなりチェックバックを意図的に高めていくべきシチュエーションと言えそうです。

-ベットサイズについて

続いては、用いられるベットサイズについて確認してみましょう。

スポット全体としては、割と安いサイズからポットオーバーまで幅広く用いられていますね。

当然、そのうちどのサイズが優勢になるかは、ボードによっても異なるはずなので、ハイカード別に紐解いてみます。

やや見づらいですが、おおよそTハイ以下のボードでは33~75%のサイズが中心で、ポットオーバーのようなサイズはほぼほぼ用いられていない傾向が見受けられます。

一方、Jハイ以上になってくると、ハイカードが濃くなるにつれどんどんベットサイズが大きくなる傾向が見受けられ、
Aハイボードに至ってはかなり全体的にポットオーバーorチェックが多いよう
ですね。

このような傾向がある中で、続いてボードテクスチャーの特徴ごとのサイズについても確認してみます。

▼具体的なボードの検証

通常のBTNvsBBのセオリーと異なり、感覚的には知らないと実践しにくいボードテクスチャーというのがいくつかあります。

①モノトーンボード

モノトーンボードは、一般的にチェック頻度が高く、ベットする場合も安いベットサイズが使われるというセオリーは広く知られるところでしょう。
ブラインドヘッズのBMCBにおいても結構類似するところは多いのですが、ここで明確に異なるのは、やはりハイカードのランクとベットサイズには大きく相関があるということです。

つまり、Aハイのようなボードはモノトーンであっても、安いサイズというのはほぼほぼ使われず、50%~75%程度のミドルサイズが頻繁に用いられていますね。
実際、モノトーンボード全体で見た時、確かに最も多く使われているのは33%ですが、50%以上のサイズも合計すると匹敵するくらい多く使われています。

②ポットオーバーのBMCBが用いられるボード


ブロードウェイ2枚以上で構成されたような、本来オリジナル側がポラーにCBレンジを構成できるようなボードでは、BB側のBMCBも高いサイズが用いられることが多いです。


イメージ的には、BTNvsBBでターンのBMCB戦略がポットオーバーorチェックになるようなボードという感じですね。

③75%Sizeが中心に用いられるようなボード

基本的にミドルあたりでドローヘビーになるようなボードや、ローペアボードあたりは、おおむねよくありがちな75%sizeの頻度が高くなることが多いです。
この辺は感覚と割合一致するところでしょうか。

④ローボードは意外と50%Sizeが中心になる

最後に、よくありがちなローカードで落ちたボードについては、一般的には割と1/3SizeのBMCBが用いられがちですが、全体的な傾向として50%Sizeが最も高い頻度で用いられていたりします。

もし単一サイズに統一した簡易戦略を実践するのであれば、こういった類のボードは1/3よりかは50%で統一する方がよりソリューションに近そうですね。

▼本日のまとめ

・フロップはSB側も幅広くチェックするので、BB側もかなり幅広くチェックバック頻度を設ける必要があり、およそ全体の2/3程度はチェックとなる
・レンジチェック・レンジベットが正しいソリューションというボードはほとんどなく、基本的にはどのボードも一定程度のベット頻度がある
・ベットサイズとしては幅広く用いられるが、ハイカードと割と相関性があり、高いランクのカードが落ちるほどベットサイズは高くなる


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