フロップ3betの深堀り(1)導入編

▼導入
ポーカーとはじゃんけんに似ていると感じている。
例えばフロップのCBをとってもそう。
まずポーカーをはじめたてのころは、多くの人は「CBはとても有効な戦略で、自分が何もなくても相手を降ろせるからいいよ!」と教えられるだろう。
しかし、その教えを信じて、あるべきよりCBを打ちすぎるプレイヤーに対して、「CBに対して、チェックレイズを多く返せば、相手の弱いベットレンジをより多く降ろせる」ということに気づくプレイヤーがあらわれてくる。

実際、このシンプルな戦略によりエッジを得ているプレイヤーは、特にミドルレート以上になってくると多くなる。
Poker starzの100NL zoom以上、KK pokerでも200NL Flash以上の層になってくると、本来あるべきよりとてもチェックレイズ率が高い人が大半を占めてくることに気づくだろう。

では、そういったプレイヤーには、どのようにエクスプロイトすればいいのか?
実はこれはとても高度な話で、なぜ彼らが勝ち組でいれるかというと、チェックレイズに対して適切に対応できている人が少ないからだ。

要するに、座学をしているプレイヤーであっても、例えばボードごとのCB頻度・どのようなレンジでチェックレイズを返すか、そのあたりまではある程度深堀ができていても、
じゃあチェックレイズに対してはどのように対応するか?ということを真剣に勉強している人は少ないだろう。

だが、ハイレートで勝ち上がっていくためには、このあたりの研究は必須であるなと、最近身に染みて感じている。
そこで、今回はからはチェックレイズへの対応について深堀していきたい。

▼検証の方法
チェックレイズに適切に対応するためには、大きく以下の2点を抑えていく必要があると思う。

(1)レイズに対するコールレンジ
多くのプレイヤーは、まずここで本来降りるべきハンド以上に降りてしまっているケースが多い。
例えばペアボードであれば、ダブルバックドアのあるローのスーコネはチェックレイズに対してもたいがいコールであるが、その辺をコールできているプレイヤーは少ないと感じている。

こういう積み重ねで、本来取られる以上にフォールドエクイティを相手に取られてしまっているということだろう。
ただし、このあたりについては、結局のところ各ボードを紐解いていくしかなく、体系化が難しい部分であるので、残念ながら今回は取り扱わないものとする。

(2)レイズに対する3ベットレンジ
結論、今回はここを深堀していきたいと思うが、相手があるべきよりもx/rを返しすぎているのであれば、それをエクスプロイトしていく有力な手段としては、さらに3betを返していくということになる。
つまり、本来よりも脆弱なx/rレンジに圧力をかけ、より多くのチップを投入させた上でフォールドに追い込むことができれば、相手のx/rを多用する戦略は否定されるという理屈である。

ただし、この3betというのは割と難しく、頻度があるボードとないボードで明確に分かれていくことになる。

そこで、まずはどういったボードで3betを返せるのか・どういったボードではCall or Foldになるのかを体系化した上で、具体的なレイズレンジを紐解いていきたいと考える。

▼検証の前提
最もポピュラーの展開を想定し、他のシチュエーションに応用していく基準としたい。
つまり、BTNvsBBのSRPで、安CBに対して標準的なサイズのチェックレイズを返されたシーンを検証する。

ES:100BB
6max 

BTN 2.5bb open
BB Call

Flop:???

BB check
BTN 33% bet
BB 50% raise
BTN ??


(続く)


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