ストレートドロー・ダブルバックドアを持っている時のベット有無の考え方 -A-L-Lボードの研究(5) OOPのドンクレンジ研究より
(※シリーズ作品の続きです。以前の内容をお読みになってから読んでいただくと、より理解が深まると思います)
前回はブラフレンジの検証として、フラッシュドローにおけるベット頻度について検証をしてきたが、ストレートドローを持っている場合のベット頻度はどうなるのだろうか。
(ストレートドロー系のベット頻度)
![](https://assets.st-note.com/img/1655617410092-sdkwB1PGMp.jpg?width=1200)
全体的に、フラッシュドローよりはベット頻度が高くなる傾向がある。
これは推測するに、リバーで引けなかった場合に突っ込む頻度の違いということではないだろうか。
フラッシュドローというのは、基本的にはリバーブラフで入れきるハンドとしては向いておらず、多くの諦めるべきレンジが発生する。
そのため、フロップから打ちすぎると、リバーで諦めるレンジが多くなりすぎてアンバランスになるということで、よりベット頻度が抑えられるのではないだろうか。
一方、ストレートドローは、リバーで入れきるレンジも相応にあることから、フロップ段階からややベット頻度を上げたうえで、リバーを見据えたレンジ構成をしていく形になるということではないだろうか。
(ベット頻度の傾向)
それほどフラッシュの時とはかわらず、
(1)ハイカードとしての価値
→K4よりも84のほうがよりベットに回る
(2)ドローの発展性があるかどうか
→バックドアがついている場合、よりベット頻度が上がる
(3)キッカーの強さ
→キッカーが弱い方が、4よりも2のほうがベット頻度が高くなる。
といった傾向が見受けられる。
(バックドア系のベット頻度)
もう一つのブラフレンジの選択肢として、バックドア系のハンドをベットレンジに入れ込むというものがある。
![](https://assets.st-note.com/img/1655619006116-9BVPdYaKhz.jpg?width=1200)
バックドアまで含めるとコンボ数がかなり多く、当然すべてでベットをしていてはすぐブラフ過多になるので、一定の頻度感をもってベットしていく必要がある。
では、どういったベットレンジを構築していくかというと、
基本的にはダブルバックドアがある部分が中心になる。x6♦スートの部分が核で、オープンエンドにも発展しうるため、ターン以降より継続してベットしてやすくなるからだ。
また、他にも特にショウダウンバリューが低くなってくる78等のレンジは、フォールドエクイティが高すぎるのでよりベットに回る傾向がある。
一方でバックドアフラッシュのみ、バックドアストレートのみというところは、単純にドローとして弱すぎるので、基本的には諦めるかショウダウンバリューを取るレンジに入ってくる。
(まとめ)
・ストレートドローは、フラッシュドローよりもベット頻度が高い
・その中でもどこをベットに回していくかは、フラッシュドローと同様、ハイカードとしての価値・ドローの強さ・ドローの発展性・キッカーなどを総合的に考慮の上決定する。
・バックドアは基本的にベットレンジに回しすぎないようには注意が必要だが、強いダブルバックドアがある部分を中心にベットレンジを構築していく。
今回まででBBのドンクレンジを確認していけたので、次回以降はBBのドンクに対するIP側の対応を見ていく。
(続く)
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