期待と嫉妬と青い未来を読んでの感想

佐々ぼ狂人のスケルトンです。今回はタイトルにもある通り、530さんの「期待と嫉妬と青い未来」を読んでの感想を何かしらの形で皆さんと共有したいと思い、このような形をとらせていただきました。といっても独自解釈もてんこ盛りですし、わけわからん妄想も大量に放り込まれているのでそういうのはちょっと……という方はご遠慮ください。また、まだこのSS読んでないよ~!って方はリンクを貼っておきますので必ず読んできてください!
#ぼっち・ざ・ろっく #ささぼ 期待と嫉妬と青い未来 - 530の小説 - pixiv



さて、ではこちらからネタバレも含まれた感想の方を書いていきたいと思います。まずはTwitterにも投稿したのですが、タイトルですね。ギターと孤独と蒼い惑星をもじったものなのですが、雑な考察……いや、妄想になりますかね。まず曲名の方は後藤の心情を、同じようにこのタイトルではこのSSを通しての佐々木さんの心情を表しているのだと考えました。期待というのは、後藤とのこれからの関係性の発展。そしてラストのセリフである「───ああ、勝ち目なんてなかった、のか。」からわかるように喜多ちゃんへの嫉妬もあるわけで……それで、最後の青い未来というのは佐々木さんの未来ではなくて、佐々木さんの思う後藤の未来なんじゃないかなと思います。自分とは違う道に行くものの、幸せに過ごすんだろうなと考えてしまう佐々木さんのやりきれなさみたいなのが現れていて、すごく素敵なタイトルだな……と勝手に思いました。多分もっとたくさんの解釈とか、530さんが込めた意味があるのかもしれないのでこれは単なる私の妄想です。今度は内容に入っていきたいと思います。佐々木さんが後藤と出会う時のお話なんですが、これがまた丁寧に描かれていて読みやすく、世界に引き込まれるんですよね。一体佐々木さんは今までどういう風な考えを持っていたのか。それがまず読者にバッと投げかけられるわけです。そこから一気に佐々木さんが後藤のギターによって変えられる瞬間の描写がすごくカッコいいんですよ!「私は、見慣れた体育館の舞台の、しかしどこか遠く見える体育館の舞台の、右端で躍動する淡い桃色の髪に心を奪われてしまったのだ。」というセリフが大好きなんです!躍動するとか、淡い桃色の髪といった表現によってあの文化祭ステージの上の後藤があたかもそこにいるかのように錯覚出来てすごくよかったですね……!そこから後藤と佐々木さんが同じクラスになって、原作と同じ道をたどっていくわけなんですが原作はもちろん、後藤視点で話は進んだのですがここでは佐々木さん視点で進められていくんです。なので、佐々木さんから見た後藤がどういう風に見えていたのか、なぜあんな行動をしていたのかが補完されていって、読み進めやすかったです。どんどん後藤が進んでいくにつれて佐々木さんの熱もヒートアップしていく描写は、佐々木さんの後藤への巨大な感情が見え隠れしていて思わずこっちがドキドキしちゃいました。そして新宿FOLTの演奏シーンはここに何か書くより読んだ方が早いので引用とかはしません。全部好きです。ここのシーンの情景描写や、演奏の表現方法があまりに美しすぎて言葉にできません。最高すぎますよ、ホントに。そのあとに佐々木さんが後藤を誘って出掛けるシーンはもう、いいですねぇ……佐々木さんとロックが出会って、それが純粋にうれしい後藤との絡みが非常に健康に良かったです!佐々木さんのデートのような事をしてみたいといったひっそりとした野望もある意味で叶えられていていいなぁ……なんて、思ってました。帰る瞬間、佐々木さんが後藤の事を「ひとり」と呼んだ時はもう足をバタバタさせて枕を抱きしめてました。ようやったぞ佐々木!でも、後藤は「佐々木さん」なんですよね。ここで佐々木さんが一方的に近いづいたと勘違いしてると表現しているようで残酷だな……なんて思っちゃいましたね。ラストシーンの後藤と喜多ちゃんの……ね。あそこでもう情緒が完全に破壊されてしまいましたね。佐々木さんには見せなかった後藤の表情だとか、仕草だとか。そう言ったところを丁寧に描写して、最後に佐々木さんのセリフ……と言えばいいのでしょうか。最後の一行に口惜しさとか、やりきれなさとか寂しさとかが詰め込まれていていいなと思いました。はい、正直に言うと私はここでボロボロ泣きました。朝っぱらから枕を濡らす羽目になりましたが、しょうがないですよね。こんなものを読んでしまったのですから……


さて、ここまで長々と私の独自解釈を展開してきましたが、皆さんはどういう風に感じましたか?もしここはこうだろ!とかありましたらこのリンクが貼ってあるツイートにリプしてください。巡回します。最後にこの作品を書いてくださった530さんに最大限の感謝を。本当にありがとうございます!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?