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トラック制作。セルフサンプリング。その過程。

前回は、One Vinyl Beatsさんの企画に乗っかり、
「1枚のレコードからサンプリングのみでトラックを作る」という縛りで、
トラックを制作しましたが、今回はのテーマは・・・

ドラム1ループからトラックを作る


インスタで見つけた自分好みのプロデューサー(トラックメイカー)が販売していたループ素材を使って制作してみました。
値段は格安で、ドラムループ、キック、スネアのワンショットを収録。
今回使用したのは、ドラムの1ループのみ。その他は打ち込みました。

単体のキックも足していましたが、イメージに合わなかったため、
キックは、ArturiaのMinibruteで作りました。

図太い音質が魅力の、「Arturia Minibrute」

音色からインスピレーションを受けフレーズを作る

バンドでギターを弾いていた時から、「音」を作って、
「フレーズ」を作るタイプでした。それは、今でも変わらず。
やはり、自分でテンションが上がる「音」じゃないと!と言う事で、
今回もNIのKompleteや、Logic純正のソフトシンセなどを使用して、
打ち込んだ音をパラアウトして、一旦古いミキサーに入れて、
SP-404SX、そして最近導入したSP-404MK2で
サンプリングして音を加工しました。

前回同様の「セルフサンプリング」。ですね。

今回は、シンセの音を一旦カセットテープに録音して、
Logicに再取り込みしました。非常に楽しいこの作業。

フレーズに関しては、ドラムループから自然と浮かんだものを打ち込み。
途中のフルートの構成音に「倍音」を意識して打ち込んでみたり。
自分にとって新しい試みでありました。

裏テーマ・制作スピードを上げる

ずっと自分の中で課題にしている、制作の「速度」。
手が止まってしまう原因を探ってみると今回気づいた事は、

・トラックに、意味を持たせようとしたり、頭でっかちになりがち。
・ミキシングが楽しすぎて、そればっかりやっている。
・音色にこだわりすぎる。

この辺は、自分の中でどう折り合いをつけるか。

「サンプリング」と言う手法をまた考えてみて気付いた事

レコードからサンプリングする、という事は、そのフレーズ、音色、音質、だけでなく、そのレコードが録られた「時代」、「空気感」、
全て持ってくる、という事。「時代」とは、やはり1950年代に録ったレコードと、70年代、80年代では全く音が違うし、「空気感」というのは、ジャズのレコードと、ロックのレコードでは同じ年代でも全く違う。

セルフサンプリングする理由は、打ち込んだ「音」を、一旦ミキサーや、サンプラーに入れることによって、「音」が変化して行くことと、アナログの空気感を足す事を狙っています。

ヒップホップのサンプリングの手法で、SP-1200を使って、回転数を上げてサンプリングして、ピッチを下げて行く手法をイメージしています。

同じフレーズでも「打ち込んだ」ものと「サンプラーのパッドを叩く」では、全く別物になる。


具体的には、SP-404のパッドを「GATE」モードで叩くと、離した瞬間に、バスっと音が切れる。たっぷりなリバーヴをかけようが、残響を足そうが、バスっと切れる。これはDAWでももちろんできますが、直感的にパッドを叩く手法が何とも気持ち良い。そしてサンプラーで叩いたから生まれるニュアンス。

制作環境を少しずつ整えてみました

外部キーボードを導入。キーコマンドを自分なりに変更
スタンドなどで機材を設置

今回は以上です。

下記、Soundcloudにアップしました。

きっかけは何だって構わないですが、自分をアップデートして行くことが、制作のモチベーションになるんだろうな、と改めて感じました。

自分が生きている間に、あと何曲作ることができるか。


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