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商圏の奪い合いが不幸せを生む

お店を始める時、必ず意識しなければならないのが商圏である。

要は見込み客がどの範囲までいるか?

と捉えておけばだいたいOK。

文字通り商売が有効な圏内(範囲)でもいい。

つまり、近くに大型スーパーがあってその真横に八百屋さんを出しても、商圏がかぶってしまいなかなかうまくいかない。という一つの指標となる。

個人店とチェーン店は、今までこの商圏の奪い合いをずっとやっている。

やれコンビニができたからタバコが売れないとか、カフェができてお客さんが流れたとか。

今回は「もうこれやめへん?」って話。

結論から言うと、今商圏の奪い合いが起きてるのは高齢者のみ。

若い人はインターネット、車を乗りこなせる人は町はずれの海外サイズ商品のある大型スーパーに買い物に行く。

家から歩きや自転車で行ける範囲にお店がなくて困るのはそれ以外の選択肢がない人々。

では商圏の奪い合いを解消するにはどうすればいいか?

2つ方法があって、一つは単純に店を減らす。もう一つは取り扱い商品を全く別にする。

どちらも個人店かチェーン店のどちらか一方が、負担を強いられることにはなる。

だから双方引かず商圏の奪い合いが起こり、その地域全体が衰退していく。

もちろんこれはお店のせいだけではなく、利用者の責任でもある。

例えば近くの八百屋さんの美味しいレタスを買わずに、特価の100円ぐらいのレタスを買う。

これを数回に1回でも八百屋さんで買えば、そのお店はつぶれずにやっていける。

ところが、ほとんどの人が安さ、まとめて買えるという便利さに引っ張られそこで買い物を終了させる。

これでは八百屋さんは閉めざるを得ない。

結局のところ、店舗の数・商品ラインナップ・利用の仕方などのバランスが取れてないのが現状。

改善するために根本的なところから変えなければならない。

あくまで持論だが、店舗数を減らすのは実はそんなに難しくない。

個人店同士で、店舗を統一化すればいい。

「お店が減ったら賑わいが…」とっくに賑わってなどいない。

なんなら空いた場所に全く違うお店、例えばインターネットカフェや携帯ショップなど今の時代に新しく生まれたサービスを取り入れればいい。

そうすれば、1店舗単位でみれば減っているように見える商品ラインナップも、商店街のような大きなくくりで見ると充実していることになる。

そして利用の仕方だが、これはすでに変わりつつある。

なぜなら大型スーパーで買えるものはネットで買えるから。

経営の立場からすると、高いテナント料を払って昔より下がった売り上げを維持するなら、ECサイトでバーンとまとめて販売する方が効率がいい。

そうなるとテナントに入る価値はなくなり、大型スーパーからお店が抜けていく。

実際に近くのスーパーのテナントはどんどん抜けている。

そして最後にお客様がたどり着くのが、やっぱり「物を見て買いたい」からの、店舗がたくさんある都会へ足を運ばざるを得ない状況。

ここに実は最大のチャンスがあって、もし個人のお店で都会へ出ないと手に入れられないアイテムがあったとすればどうだろう?

同じものを買うなら近い方がいいが結論になる。

よく今までは、「こんなハイカラなもの都会でしか売れない」と言っていたが、完全に逆で「こんなハイカラなものが田舎で買える!」という時代になっていることに気付かなければならない。

そう、結局のところすべて個人店が変わるしか奪い合いを止める方法はないってこと。

圧倒的に不利な状況を打開するには、新しいアイデアや行動を起こす必要がある。

近くの大型スーパーを作るとき、同じように商店街や市場という大きな敵を倒すためにアイデアと資金を投資した結果、現在の勝利を勝ち得た。

今度はこちらが攻める番。資金はないかもしれないが、アイデアと団結力で立ち向かわないと、商圏どころか自分たちの生活まで脅かされる。

そのための武器や知識は今の時代は簡単に手に入れられる。

今こそ自営業が立ち上がり、大型スーパーとは違うやり方で自分たちの生活を守らなければならない。

最後はなんか熱い感じになったが、奪うのではなく、やはり住み分けが大事だよってことです。



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