The Velvet Underground & Nico /The Velvet Underground (1967)

このアルバム、ロックの名盤としてはよく言われるがあまりに過大評価すぎる。正面から興を削ぐことを言うがニコが極めて不要。アンディウォーホルという天才的芸術家に見つけられたことなどもあって皆その価値を理解しようとしたがりすぎている。アメリカ的ロックの創始者というのは偉大だがその偉大さが語られるべきなのはこのアルバムではない。White Light / White Heatの方がバンドとしては優れているしルーリードついて語るならTransformerを聞いた方が良いと思う。ジョンケイルのソロはわかりません。しかもアメリカのロック黎明期のアーティストというのは彼らだけでなくビーチボーイズやドアーズなどだってより同じように語られて良いと思うのだけれども彼らはソフトロックやサイゲなどの枠にはめられてしまっている。あとこの名盤とされる名盤について語るべきなのであれば彼らが影響を与えたであろうアーティストについて聞かないのは少し勿体無いと思う。例えばヴェルヴェッツのノイズロックとしての要素を抽出しそのジャンルの王になったソニックユース、ガレージロックを2000年代にアップデートしたストロークスなど探さなくても届くくらいの範囲にあるのでせめて聞いてほしいなって思う。名盤がなぜ名盤と呼ばれるかというとその名盤が与えた影響というのも含めて語られるべきなのであり特に古い名盤であればその影響下の音楽を聞かないのであればその名盤らしさについて論じるべきではない。文脈を失った名盤は名盤ではない。私はヴェルヴェッツやルーリードは大好き。ただ過度な神格化を避けて沈黙しているだけで