本気の自動車選び【横須賀原動機研究所記録シリーズ№009】

日産のノートeパワーについて
前に日産のブランド力はゼロと書きましたが、かつての日産は輝かしいブランドでした。
私が物心ついて初めて乗せてもらった車がB110系サニー、当時は港北ニュータウン開発前の人気のない不便な場所に住んでいて自転車しかありませんでしたから自家用車というだけで感動モノでした。
かつては工場のある神奈川県、関係の深かった日立製作所のお膝元茨城県、ひいては関東圏は車といえば日産が圧倒的シェアを持っていたと思います。
ノートeパワーが今のモデルにフルモデルチェンジしたときは全くのノーマークでした。街なかで見慣れない日産車を見かけて後で調べたら新ノートeパワーだったという、でも印象に残るくらいデザインが格好良く、かつての日産の面影を見たような気がしました。
サニー亡き今、日産車を買うならばノートeパワーなのだと私は思っています。
eパワーと電動であることをアピールして新鮮味を出していますが、私からすると百年前にはすでにあったガスエレクトリックで、逆にオーソドックスだと感じています。
自動車で「新技術」とか謳っているもののほとんどすべては百年前には考案されていたものなのです。その技術を磨き上げたメーカーの技術者達はもちろん称賛に値しますが、先人たちの偉大さも改めて噛みしめる必要があると思います。

ノートeパワーはプラットホームも一新されシートもしっかりとしたものがついているようです。先代のノートはガソリン車をレンタカーで乗ったことがありますが、1クラス上の乗り心地になったような気がしました。モーターで走るので発進からトルクモリモリで面白いです。発電用のガソリンエンジンがうるさいとの評価もありますが、3気筒だしこんなものではないでしょうか。逆にエンジンが動いて騒がしい方がガスエレクトリックらしくて落ち着くと思うのは私が古い人間だからなのかもしれません。


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