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間違いだらけの車選び

徳大寺有恒の「間違いだらけのクルマ選び」をかつて私は愛読し、多くの車の知識を得ました。ですが、私の選んできた車はほとんどが失敗だらけと言って良いくらいです。どうしてこうなった?

昔の私は理想の車を求めて、その時々で自分にとって最高の車を選んで来たつもりでした。そうして手に入れたあとこう思うのです「ようし!30万キロは乗るぞ!一生この車に乗る!」と。特に写真のフィアットムルティプラのときは空前絶後の究極の車を手に入れた!と思ったものです。しかし10年を超え、10万キロを超え、故障・不具合も多くなり、家族も乗ってくれなくなり、維持費も掛かるようになり、実質無職の今の身には耐えられなくなり、手放してしまいました。

そしてもっともっと走りたかったと思うのです。もちろんいろんな思い出はありますが、もっと、もっと、と車たちの悲痛な叫びが聞こえるような悲しい気持ちにとらわれてしまいます。そういうことで私は間違いだらけでした。

そしてまた、今度は超長距離走行用としてハイブリッド車を買おうと画策しています。

ムルティプラを手放し、今の私は昔の私とは変わってしまったと思っています。特に今のスマホ化する車たちを見ていると、かつての人生のパートナーというよりも、スマホと同じ2,3年で陳腐化する消耗品として考えるようになりました。

しかしこれで車を軽く考えてはいません。「間違いだらけのクルマ選び」の時代から車の有り様は大きく変わったと思いますが、これからも探究心を忘れずに、消耗品の車であるからこそ一瞬一瞬を大切に車と付き合っていきたいと思います。


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