４月２５日のにっき

友達のペットを預かる。二日目。

昨日の日記はこちら。

世話の仕方は友達からあらかた教わったのだけど、植物みたいな感じで全然手がかからない。
前にサボテンを種から育てようとして芽も出なかったことと比べれば既に育ちきっているこの生き物の方がよっぽど楽だ。
だってほぼ動かない。うちには障子がないけれど、全面障子の部屋に住んでたって全く問題ない。多分ふいに逆立ちの練習がしたくなったりとかして人間の私が先に盛大に破っちゃうと思う。それぐらいこの生き物が障子を破る可能性は低い。うちに障子はないけれど。
というか、こいつは何才なんだろう。この場合の「何才」は、何年生きてるかではなくて、人間で言うと何歳ぐらいなのかって方。落ち着きようは子どもっぽくないし、視線に意思を感じる。知能はかなり高そうな気がする。

そう言えば、どんな見た目をしているかほとんど書いてないけれど、これを読んでいる人はどういうのを想像してるんでしょうか。

12:00~19:00
抱っこはすっかり習得しきった。
昨日渡された時はペットに抱っこさせられてる感じがあったけれど今は私が主体的に抱っこしてる。
抱っこしながら春クールのドラマを片っ端から見ていた。
おさまりがいい。抱えているのが苦にならないし、むしろ心地いい。
電車の座席に座る時のリュックを前に抱えていると落ち着くのと同じ感じで落ち着く。

普段ドラマを見ている時、手持ち無沙汰でしばしばスマホを触ってしまう。いつの間にかスマホに夢中になって気付いたらドラマはcmになってて、巻き戻して…っていうのを繰り返す。不毛だ。
でもこいつを抱っこしているとスマホは触れないので不毛な時間は発生しないし、ずっと命を抱えていることに満たされた気持ちでいられる。

ただ一つだけ問題がある。こいつの毛だ。
ツルツルにみえて細かい産毛みたいなのが生えてる。野菜の産毛ほどチクチクする感じではないけれど素肌で触れていると気になる。ちょっと痒くなりそう。
今は特にかぶれてないのでアレルギーとかはなさそうだけど、とにかく私はこれまで動物と接してきてないので毛への耐性がない。
長袖がまだ標準の気温でよかった。おかげで長時間抱っこできる。

にしてもこの緑と赤の毛並みは自然界では目立ちそう。
もしかしたらペット用に改良された類のやつかもしれない。

平和でのどかな一日だった。
昨日の憂鬱が嘘みたい。