4月28日のにっき
飼育日記。5日目。
昨日どうやら意識を乗っ取られていたみたい。
10:00
気付いたら木曜日がなかった。とんでもないことをされたんじゃないかと、部屋中を調べ回ったけど特になにも変わっていなかった。あ、でも一つだけ大きな変化があった。靴下が全部ベットに並んでいた。片方無くした靴下も合わせて綺麗に並べてあった。こうして見ると白と黒ばっかり。少しは色付きの靴下を買おうと思った。
一日の記憶がない時、気絶とか爆睡をまず思いつく。でも意識を乗っ取られていたと結論付けたのは体の痛みがあったから。首から背骨にかけて少し動かしただけで激痛が走った。
首をお腹に向けて丸め込んでそのまま何時間もいたとしか考えられないような筋がピキっと張る痛み。猫のごめん寝の体勢で頭をもっと体の中に入れ込むような体勢だ。これはまさにペットがいつも寝る時の体勢なのだ。
ベッドに靴下を広げていて人間が寝られるスペースもなかったし、ペットが普段の自分の体をそうするみたいに人間の体を小さく折りたたむその体勢で寝たに違いない。ペットの体ではそれが一番楽な体勢なのかもしれないが人間への負荷は物凄かった。
ペットには痛覚がないんだろうか、意識を乗っ取るだけで痛覚は接続されないんだろうか。
とにかく寝違いの最上級のようなこの痛みはペットが私の体を好き勝手使っていた証拠にほかならない。
11:20
部屋を調べ回るのも一苦労で、1時間くらいして昨日ペットに乗っ取られていたことを事実として飲み込んだ。落ち着いてまずすることは、そうTwitter。
ここでようやく昨日の私(ペット)がスマホを使ってnoteを投稿していたことに気付く。
確かに私はこの5日間、よくペットからの視線を感じていた。見られていた。日記を書いているのも見られていたが、まさかそういう意味で見られてるとは思わなかった。パスワードも全部覚えるくらいに内容を理解して見てるなんて。
noteだけでよかった。
私に浪費癖があってペットの前でずっとネットショッピングをしてたら、それを真似して変な買い物とかされてたかもしれない。イタリアにいる友達を憎むところだった。
昨日の日記はペットが書いたものになる。
読んでない人は10秒で読めるのでぜひ。
飼い主の悪口を書いてないので堂々と共有できる。
なんとなく分かる。
天気の良さを言いたい感じが伝わる。
せっかくなのでそのまま置いておく。
鳴きもしないし反応も薄いので何を考えているかわからないけれど、どうやら天気には興味があるみたい。天気というか気温?
寒いのが嫌いなのかな?
気が合いそう。
また友達が帰ってきたら聞いてみよう。
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