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短編小説集

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2,000~5,000文字程度の短編小説をまとめています。
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#夢で見た話

夢色のラブレター

「面白いんだけど、この展開がちょっと突飛過ぎるかな」 彼は原稿用紙の一部分を指して、私の方を見た。 病院の中庭のベンチに座り、四角い青空に見下ろされながら、私たちはかれこれ1時間会話している。男性にしては長い髪の毛を後ろで束ね、無精髭を生やした彼は、ここ最近毎日私の小説づくりに付き合ってくれている。 少しサイズの小さい水色の病院着と、皮が厚く乾燥した手。そんな職人の手が好きだった。 高校生の私と、25歳のお兄さん。私が父と主治医以外で、初めて心を開いた男性だ。 「なるほど