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20210516古河駅

 しゅっぱつ!すいっと探険隊。今日は、JR宇都宮線古河駅周辺を探険します。

 今回はすいっとのメンバー2人で探険しました。まず、熊谷からJR高崎線上り電車で大宮まで乗り、JR宇都宮線下り電車に乗り換えます。熊谷から古河までは鉄道がないので、大宮を経由するV字型の移動になります。
栗橋を過ぎ、利根川に鉄橋を渡りしばらくすると、遠くにマンションが見えてきます。そして、電車は高架橋を駆け上がり、古河駅のホームへ滑り込みます。

JR宇都宮線古河駅

 古河駅に到着した私たちは、まず古河歴史博物館を目指しました。しかし、取材をした日は休館でした。それは、茨城県が独自に古河市を「感染拡大市町村」に指定したため、ゴールデンウィークを含めた期間、古河市内の公共施設が休館になったのです。

内田茶店

 博物館の近くに、気になるお店がありました。店頭には「小麦まんじゅう」の立て看板が。しかし、おまんじゅう屋さんではなく、そこはお茶屋さんでした。内田茶店(うちだちゃてん)。
 私は、そのおまんじゅうを買い求めましたが、注文すると奥の調理場から温かいおまんじゅうを持ってきて下さいました。お店でおまんじゅうを蒸かしている、なんとも本格的です。
 店内で食べると伝えると、ご主人がお茶を煎れて下さいました。お茶屋さんのお茶、美味しい。
そ して、ご主人に疑問をぶつけてみました。「なぜお茶屋さんでおまんじゅうを売っているのですか?」するとご主人はこう言います。「おまんじゅうを食べるとき、お茶が欲しくなりませんか?」納得のお答えでした。

曲ⅰ 小沢健二「強い気持ち・強い愛」

 古河周辺はお茶どころなんだそうで、猿島茶が生産されています。街なかにもお茶屋さんが目立ちました。
 古河市は茨城県の県西地域の最大都市です。人口はおよそ14万人。JR宇都宮線で東京から1時間程度。東京からの距離では、熊谷と同じくらいになります。

 さて、内田茶店のご主人の勧めで、次に私たちは古河公方公園(こがくぼうこうえん)へ向かいました。かつて鎌倉公方が古河に移り住んだ時に御所を構えたところだそう。園内は大変広く、森や沼があります。春には花桃が咲き誇る桃林もあります。家族連れなどで賑わっていました。

ASOVIVA特製すた丼

 ここでお昼時になり、飲食店を探すと、公方公園の近くに楽しそうなお店がありました。お肉とスイーツと珈琲のお店ASOVIVA(あそびば)。
 赤い看板が気になるお店です。私は、ASOVIVA特製すた丼を頂きました。すたみな丼は、どんぶりにお肉が乗って、その上に生卵か温泉卵が乗っているものです。しかし、ASOVIVAさんのすた丼には、ふわふわのメレンゲが載っていて、なんともかわいらしい。そのメレンゲをかき分けると、卵の黄身が現れます。雲の切れ間からお日様が顔をのぞかせる。メルヘンチックですが、やはりそこはすた丼でしてガツンとくる美味しさでした。
 店内には、AKIRA(大友克洋さんのSF漫画)のイラストパネルが壁に掲げられていました。またカウンターにはファミコンカセットが山積みになっています。プレイもできるそう。はじめはカセットは少なかったそうですが、お客さんたちが自宅にあるカセットを持ってくるようになり、ここまで増えたのだとか。

曲ⅱ さかいゆう「ストーリー」

 ASOVIVAを出た私たちは、古河市の市内循環バス「ぐるりん号」に乗り古河駅へと戻りました。運賃は100円。小回りの効くバスで、街なかをくまなく巡っていきます。
 古河駅の西口に着いたあと、街なかを歩いていると、カフェが目立つことに気がつきました。

Cafe5040 Ocha-Novaの豆乳のカフェラテ

 その中で特に気になったのは、Cafe5040 Ocha-Nova(おちゃのば)。
 古民家カフェになるのでしょうか。築年数の経過した建物を改装しているカフェ。装飾が施された店内は落ち着いた雰囲気。照明をはじめ、フォトフレーム、飾り棚など、数々のオブジェは調和のある風景を作っています。それらは主張は控えめで、自然体な印象。いつまでも過ごしていたくなります。私は、豆乳のカフェラテを頂きました。無調整の豆乳が美味しかったです。

道標

 古河は日光街道の宿場町でした。また古河城の城下町でもありました。
 Ocha-Novaを出たあと、日光街道へ。北へ進むと、道標があります。道標には「左日光道」「右筑波道」とあります。昔から、古河はジャンクションの街でした。そういうジャンクションに街が形成されやすいものです。今でも、古河は国道4号線から国道125号線が分かれる街です。

 私たちは、道標から筑波道へ進みました。すると、蔵造りの建物が集まっているエリアがありました。そのうち、改装してイタリアンレストランになっている蔵があり、素敵な佇まいでした。このように古い建物を今でも利用しているのは素晴らしいと思います。マンションのような新しい建物と、蔵のような古い建物が混在し、両方とも生かされているのは良いですね。

蔵のある街並み

 さて、旅の終盤、古河駅の東口へ戻ってきた私たちは、駅前のファミリーマートに立ち寄りました。そこは1階も2階もファミリーマート。1回は商品が陳列してあるいつもながらのファミリーマートですが、2階はなんと、フロア全体がイートインスペースでした。20人くらいは座れる広さだったでしょうか。学校帰りの学生さんたちなど、寄りたいでしょうね。

 古河の街について、加えてお話しすると、市街地ではJR宇都宮線は高架橋を走るので、市街地には踏切がありません。これを連続立体交差と言いますが、東西の一体性が損なわれないメリットがあります。高架化されてもうすぐ40年になるそうですので、当時では先進的な取り組みだったと思います。

 最後になりますが、すいっとプロジェクトで提案している鉄道新線「成田レインボーライン」。熊谷から円弧状のルートで成田市へ至るアイデアですが、古河市内で東北新幹線とリンクすることをも含んでいます。是非、お見知りおきを。

鉄道新線構想の提案

(今回おかけした曲)
・小沢健二「強い気持ち・強い愛」
・さかいゆう「ストーリー」
・今井美樹「瞳がほほえむから」

(樽見 潔)

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