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20221120スポ文のアクセス・未来像

 しゅっぱつ!すいっと探険隊。今回は、熊谷スポーツ文化公園のアクセスと、公園の未来像を、リスナーの皆さんと考えました。リスナーの皆さんからは、メッセージをたくさん頂きました。出演は、すいっとプロジェクト代表樽見潔、ナビゲーターは蓮沼千尋さん。

熊谷ラグビー場Aグラウンド

 11月6日(日)に熊谷スポーツ文化公園ラグビー場Aグラウンドでは、関東大学ラグビー対抗戦が行われ、明治大学と慶應義塾大学の対戦などありました。一試合の観客数は7,000人程度。出店も多数あり、食事も楽しめたようです。有料駐車場は予約制ですが、入り口は混雑。熊谷駅から臨時バスがたくさん走りました。ラグビーロードは大変混雑し、熊谷駅からラグビー場へ向かったバスが熊谷駅へ戻るのが遅くなり、熊谷駅のバス停ではバスを待つ人たちの行列が大変長くなった時間があったそうです。また、ラグビーロードにはワイルドナイツサイクルシェアリングの利用者や、駅からラグビー場を目指す歩行者も見られました。

熊谷スポーツ文化公園からJR熊谷駅へ向かうバス

 熊谷スポーツ文化公園は、平成3年(1991年)に開園。平成16年(2004年)秋には第59回国民体育大会「彩の国まごころ国体」のメイン会場となり、令和元年(2019年)秋にはラグビーワールドカップ2019の会場として使われました。また、開園前の昭和63年(1988年)には、さいたま博覧会が開かれています。
 令和3年(2021年)にはパナソニックワイルドナイツ(ラグビー)が熊谷に移転し、さくらオーバルフォートが開設。他にも中高生の各種スポーツ大会やオーガニックフェスタが開催されるなど、県民の憩いの場のほかイベント会場としても活用されています。

 熊谷スポーツ文化公園の観客席数を紹介しますと、ラグビー場Aグラウンド24,000席、Bグラウンド1,800席、陸上競技場15,400席。彩の国くまがやドームでは、体育館2,500席、多目的運動場が840席となっています。駐車場台数は、常設1,400台、臨時1,400台で全体では2,800台となっています。熊谷駅からの道のりは約4km、歩いて50分程度となっています。

 リスナーさんのメッセージから。
・スポ文はスポーツやレジャーはもちろんですが、メディアの収録などにも活用できるのではないか。
・遠方から来た方にはまだまだ不便なので、宇都宮市で導入予定の次世代路面電車LRTを考えてみるのもよいですね。
・LRTやロープウェイなどハードを作ると新規の運営会社が必要となる。熊谷駅から地上または地下にバス専用道路を作るのが現実的。
・スポ文の未来像、これからの時期はイルミネーションだと思うので、スポ文をイルミネーションで飾り、「夏も暑いが、冬の熊谷も熱いぞ!」とアピールしたい。樽見さんが計画している鉄道化は、まずは年間通して安定的に人が訪れてくれるような場所にしないと。スポーツ大会・歌手のライブ・B級グルメの全国大会など「聖地化」したい。BRTにして連節バスを導入したり、ラグビーロード上にモノレールを通して欲しい。妄想は膨らむばかり。

 BRTとは、おおむね専用の走行路を持つ路線バスです。地方の赤字ローカル線をリニューアルする場合や、都市部で車に影響を受けずバスを優先的に運行させるためなどに取られている方式です。
樽見が想像している鉄道とは、東武熊谷線跡地を再利用して電車を走らせようというものです。かめの道から北上して、熊谷バイパスを交差した辺りで公園へ進路を取ろうというもの。たとえばラグビー場だけでも観客席が24,000席あるわけですから、24,000人をスムーズに公園へ迎え入れ、ゲームが終わればスムーズに24,000人を公園から送り出すことが重要だと思います。輸送力を重視して「鉄道」がふさわしいと思っているのです。

 ここで乗り物ごとのおおよその定員を紹介。
・路線バス(中型)60人
・連節バス2両120人
・宇都宮のLRT3両160人
・東京モノレール6両600人
・通勤電車10両1,500人
・通勤電車15両2,250人

 さて、さらにメッセージを紹介。
・熊谷駅とスポ文を行き来するのに、路線バスとシェアサイクルを利用したがとても快適だった。ラグビーロードはまっすぐなので物足りないくらい。ラグビーロードにはバラエティに富んだお店があるので、トラムが走っていたらとても楽しいと思う。実現可能性はあえて考えず想像。
・スポ分はお気に入りスポット。一人バスケもできるしウオーキングもできる。昔つきあっていた人との思い出の場所で、ときには涙で前が見えなくなるときもあった。駐車場が広くて助かる。
・スポ文のアクセスの悪さは日本一。これまで、さいたま博覧会、彩の国まごころ国体、ラグビーワールドカップなど改善のチャンスはあったのに、先を読まない縦割り行政と利権ありきの交通網整備で鉄道路線を作らなかった熊谷。また、鉄道路線の無くなった地域、その後はどうなっていますか?

 トラムというのは路面電車のことで、ヨーロッパなどで街に路面電車を走らせてにぎわいが生まれた事例があります。
 スポ文ができてから、思い出はたくさんできたでしょうね。皆さんの心の中でスポ文が大切な場所になってきていること、想像しています。
 厳しい指摘です。しかし、公園でたくさんイベントが開かれる、公園が活用されることを望むならアクセスをセットで検討されることは当然のことではないでしょうか。

 番組の最後には、公園の未来についてときたま聞かれる声を紹介。スポ文のとなりにテーマパークやショッピングモールを併設するアイデアは、普段ちらほら耳にします。あのあたりが楽しい「街」になったら素敵ですね。

 今回の番組では、特に結論を出すことはせず、皆さんの意見、皆さんが描くアクセス・公園の未来像を共有することを優先させました。

 番組内では触れませんでしたが、駐車場はもっと広くても良いかもしれません。そして、新しい交通手段は将来のことですが、比較的早期に出来ることを考えることが重要ではないでしょうか。マイカーがたくさん集まるより、バスが利用されることにより渋滞の車列は短く出来るし、駐車スペースは少なくて済みます。具体的ではないかもしれませんが、路線バスやチャーターバスの乗り入れを優先して、それらバスの出発地を多様化させることを考えてみるのは面白いかもしれません。

(今日、おかけした曲。)
・村松健「NIGHT FLIGHT」
・トランプス「Trammps Disco Theme」
・大井健「希望の明日へ」

(樽見 潔)

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