【謎】川谷絵音がなぜモテるのか？！ぜんぜんわかる。【解決】

川谷絵音がワイドショーやスマートニュースの人気者になってまだ１年もたっていない。

去年の大晦日、名古屋の実家にて。
紅白歌合戦の真っ最中にどうしても東京に向かわなくてはいけなかったわたしは「ほらもう間に合わないよ？いま出ないと！」という家族の声を押し切ってテレビの前にテトラポットのごとく静止の正座。彼らの初紅白の勇姿を「まばたきするものかッ！！！」という可愛すぎる熱量でみつめていた。いざえのぴょん(以下川谷絵音くんの事はえのぴょんと呼びます)があの舞台で歌ったとき、まばたきどころか号泣して目が開けられなかった。

そんなわたしの背を見てどん引きする家族は、当時彼のことを誰一人しらず、このキノコみたいな男の子はなんなの？有名なの？あCMの曲か！くらいだった。世間の大半が、そんな感じだった。あの大砲がうたれるまで。

---＜2016年　1月6日。＞（大砲放たれる）-----------

ふたたび既に実家に戻ってきていたわたしに、テレビをみていた母が言った。

「あ、これあのひと」

ーテトラポットが頭上に３つ落ちてきましたような衝撃でした。
と後世に伝えたいよ。当時妊婦だったわたしは母の声で目を向けたミヤネ屋の画面に思考をもぎとられ妊婦期間最大の出力で叫んだけど頭にびっくりが響き自分の声も耳に入らなかった。

わたしはまずはじめに傷ついた。(彼を現実世界の誰かに寝取られたことに)と同時に、腹の底から納得していた。

「ああやっぱりえのぴょん・・・」
世間はなぜこいつ？！というノリだったがわたしには納得できた。

ときは経ち先日も我がえのぴょんはワイドショーから勝手に成敗をされるできごとに見舞われた。ベッキーの頃より各方面からコテンパンに叩かれ、真矢みきに関しては「うつぼかずらみたい」と彼を批判する始末。（最低）

若くかわいい旬な女の子が、なぜ、またしても"こいつなんか"の餌食に？！？！という声はワイドショー大合唱で輪唱。あげく彼は「なぜモテるか理解できない男性タレント」というランキングでダントツ1位にまで上り詰めた。

原発はあったほうがいいのか？築地は豊洲に移転したほうがいいのか？大統領選はどっちがよかったんだ？など、あらゆる事柄に関して、世の中の意見が完全ひとつになることって、なかなかない。

だけどえのぴょんに関しては、もう世間がわりと全員一致で「なんでモテるかわからない！」とすっかり大一致。

そこで言いたい。まったくわからなくない。なんなら（意外にも相当貞操観念が高いわたしだが）もしも目の前にえのぴょんが現れたら、よっぽどのことがない限り(えのぴょんの身体がよほど臭いなど)完全にお持ち帰りされたい心地になる可能性大大大だ。

それはなぜかというと、彼の"ある力"と"彼にまつわるある現象"によるところがおおきい。それは、彼の持つ、最強の、「元彼力」と「クロスメディア現象」だ。

＜えのぴょんの元彼力＞
わたしに音楽的なことを語ることは誰も期待してないと思うので歌詞すら引用せずに進めますが、彼のことを好きなひとならわかるのではないか。えのぴょんは、なんだか、絶対的に、「元彼にいそう」なのだ。彼は歌の中で、たいてい元カノをひきずっている。彼女と一緒に飲んだ缶ビールの味を思い出せないと嘆いたり、大切にできなかったことを後悔したり、とにかく、悔やんだり立ち止まったり懐かしんだり痛んだりのおツラミ大バーゲン。ダメでナルシストでプライドが高くて甘えがち、本当に「誰の元彼にもひとりはいそう！」なのだ。元彼というだけで脇が甘くなる我々はさっそく油断。だけど、それ本人じゃなく曲のはなしじゃん？本人に会ったわけじゃないよね？と思うかもしれない。その疑問を超えてしまうのが、つぎだ。

＜えのぴょんのクロスメディア現象＞
えのぴょんのつくる歌のキャラ設定、つまり「とある元彼像」は、一貫している。どの曲を聴いても同じキャラクターが思い浮かぶしそのキャラクターはイケメンとは言えないけどナルシストにしかみえないえのぴょんにピッタリ。文春がはじめて暴いた彼のLINEの文面は、ベッキーに期待だけさせるポエム感に満ちていたが、「ああ、えのぴょんっぽい！！！！////」と完全納得してしまうものだった。やっぱり(曲の)中の人、えのぴょんだったんだね！と答え合わせできたような。つまり彼は、歌う彼、歌詞の中の彼、実際に恋愛する彼、文春からみる彼、(ラインする彼、妻がいるのに衝動を抑えきれないでベッキーにいいこといっちゃって自爆する彼)、と、すべてが完全に同じキャラクターであり、それはマーケティングでいうところの、車内広告とテレビCMとweb動画など様々な媒体をクロスして伝える「クロスメディア」が各媒体でターゲットをズラさないことで相乗効果を図るのと似ている。これにより、あらゆる媒体であらゆる角度で見るえのぴょんは、私たちの日常にどんどんリアルに迫ってきて、立体的、まるでまじで会ったことある元彼みたいな気分になるのだ。3D。いや、4D。いや8Dくらいの立体。

だから、ほのかりんは、というかわたしは、というか彼の音楽に触れたことがある人なら、もうえのぴょんに出会う前から、えのぴょんと恋愛する準備万端、どころか、もう過去に恋愛この人としてたわ、懐かしいね、あのころ、わたしたち、こどもだったよね、うける、いっぱつしちゃう？みたいな雰囲気になってしまうのだ！魔法か！！！！！！！！

食パンに含まれるグルテンが頭の回転を悪くさせるのでは？という説がここ最近話題だが、えのぴょんに関することを書くとすごいグルテンがわたしに発生してるんじゃない？というくらい何をかいているかわからない文章でえのぴょん、きみに支配され尽くした気分なの。(本望の極み）