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【PrismProtocol】 #Defi2.0 ステーク報酬とLP報酬を同時に獲得する #解説 #Terra

すいすいです。
今回は一部でちょっと話題のPrismProtocolを解説していきます。

UIの説明はKujiraと違って分かりやすいので割愛します。


Prismとは

プリズムを使うとトークンを2つの異なるトークンに分割(公式は屈折と表現しています。Prismなので。)することが出来ます。


Lunaに色んな頭文字が

1つにまとまっていたトークンのユースケースを2つに分割し、ユーザーが変動する価格と不安定な利回りにを簡単に管理できるようにします。
今はLunaしか分割できませんが、今後は様々なトークンが分割できるようになる予定です。


何を言っているのか分かりませんね、私は一度ここで調べるのをやめました。
詳しく解説しています。

Collateral Token

これはLunaをロックした場合cLunaのことです。以下CTと表記します。
LunaをPrismのAsset Vault(AV)にロックすることで発行できるトークンで、LunaとcLunaは1:1で交換できます。
ただし、cLuna→Lunaに戻すには21日のロック期間が必要です。

難しく考える必要はなく、AnchorでいうところのbLunaだと思えば大丈夫です。Prism上で担保にしているLunaの所有権を主張できる形にしています。
cLunaにすると、LunaはPrismによってバリデータにかけられます。
お察しの通りLunaをロックしないで、市場でcLunaを買えば割安で手に入ります。

Principal Token

ここからが本題です。
これはcLunaを分割した場合pLunaのことです。以下PTと表記します。
PTは、AV内の原資産の対応する金額の所有権を表します。
原資産というのはpLunaの場合はLunaのことで、金額というのはLunaの価格のことです。
Lunaの場合はステーキングしたりすると金利が発生しますが、pLunaはそういった要素が全てなくなり、Lunaの価格の要素のみを取り出したものになります。

PRISM v1.0では、PTを使用してAMMに流動性を提供することが出来ます。
今のところの使い道はこれくらいですが、今後のアップデートでレデンィングの担保資産に出来たり、”満期”という要素が加わり、よりトリッキーで自由度の高い資産運用が出来るようになります。
これについては後でYTと合わせて解説します。

Yield Token

これはcLunaを分割した場合yLunaのことです。以下YTと表記します。
YTはAVの原資産の対応する金額に発生するすべてのステーキング報酬とエアドロップに対する権利を表します。
つまりyLunaの場合はLunaの利回りのみを取り出したトークンということです。
ステーク報酬や、バリデータ委任によるエアドロップの権利がこれに付与されています。

PRISM v1.0では、YTを利用してAMMに流動性提供、YTをステークしてYTまたはPrismを掘る。といった使い道があります。


こちらも今後のアップデートでレデンィングの担保資産に出来たり、”満期”という要素が加わることが予定されています。


各トークンの関係

CT、PT、YTですが、

CT=PT+YT

このような設計になっています。
価格もこの式に当てはまりますし、役割(原資産の対応する金額の所有権+原資産の対応する金額に発生するすべてのステーキング報酬とエアドロップに対する権利=CT)もこの式に当てはまります。

ややマーケットに歪みはあるものの、この式に当てはまっていると思います。

ではPTとYTの価格はどうやって決まってるのかというと、、
全く分からんです。雰囲気でなんとなーくでこの価格になっています。

一応無期限の債権の適正価格を求める式で導ける、、という話も聞きましたが、Lunaなんていうボラの高いコインに当てはめるのはすこし難しいのかなと思います。
僕は計算してないですが、大体この通りになると聞きました

----------------------------------------
■ 債券の市場価格を求める例題 ■
----------------------------------------
額面価格1万円の5%を毎年利子として永久に支払い
続ける債券(コンソル債券という)がある.
現在の市場利子率(割引率)が2%のとき,この債券
の現在価値はいくらか.式をたてて計算せよ.
----------------------------------------

(解説)
この債券(コンソル債券)には償還がないので,債券
の市場価格は毎年の利子収入の現在価値の和だけを計
算すればよいのです.

上の(1)式の右辺の最後の項(償還部分)を除いた
式を使えばよいのです.

α(クーポンレート)=0.05,A=1(万円),r=0.02

https://www2.kumagaku.ac.jp/teacher/~sasayama/macroecon/lecture11.html

誰かLunaで計算してみた人がいればTwitterで教えてください。

適正価格が分からないコインなんて危なそうですが、CTを分割してPTとYTを持っていればいつでもCTには戻すことが出来ます。
なのでYTなどをステークする場合は資本効率は落ちますが、自分でCTを分割して、常に同数のPTを持っておくのが安心かなと思います。

記事執筆時のyLunaのPrismファームのAPRが37.6%なので、cLuna価格にに対して実質APRは約29.2%になります。

Lunaのステーク報酬としてかなりいいですね。しかしPrismファームでは獲得した報酬が請求できるのは獲得してから30日後になります。価格変動リスクがありますので、それが嫌な場合はyLUNA StakingのAPR9.56%に入れるのがいいと思います。
この場合は分割後のyLunaに対しての利率なので、オリジナルのLunaに比べて資本効率が落ちます。Lunaを全てyLunaにスワップした場合はオリジナルより少し有利なAPRですが、前述した通りyLunaの価格変動リスクがあります。

満期付きのPTとYT

さて無期限のPTとYTは適正価格がよく分かりませんでしたが、満期付きのものは適正価格が明白です。

2022/3/1に半年後が満期のPT、YTが発行されたとします。この場合は満期日が2022/9/1なので2022/9-PT、2022/9-YTとします。

Lunaで考えた場合1cLuna100ドルAPR8%の時2022/9-yLunaは、発行直後の3/1の価格は4ドルになります。
計算式は

現在価格×APR÷2(期間が半年なので)
100×0.08÷2=4

となります。
つまりpLunaの価格はCT=PT+YTにあてはめて計算できるので、
96ドルとなります。

同じ条件でAPR100%のYTの場合の価格は50ドルという風な感じになりますが、YTを購入する方は金利変動リスクがあるので基本的にはこの計算式で求めた価格よりYT価格は低くなると思います。
仮にAPR500%などのアセットが追加された場合は、金利変動リスクが高いので計算式の価格よりもかなり安くなると思います。そもそもそんな魔界YTに価値がほとんどつかないでしょうね。この場合満期を短く設定されるか、そもそもそんなトークンはリストされないということになると思います。

つまりYTは未来に受け取れる金利の価格になりますので、時間経過とともに価格が落ちて満期日に価格が0になります。同時にPT価格=CT価格になり、満期日に1PT=1CTで償還されます。
これが一番重要なところです。

Prismを使うことで未来に受け取れる金利(YT)をすぐに売却して他のトークンに投資したり、あるいは現金化することが出来ます。
また基本的に変動金利のLunaなどのトークンで、固定金利として使用することが出来るようになります。
YTを売却してしまってもPTは満期日にCTに1:1で償還されるので、CTの枚数を減らさずに未来の金利を受け取ることが出来ます。
ただし、こういうのは基本的に本来受け取る金利より少し安い価格での売却になりますので、そこのところは注意が必要です。購入側はYTの金利変動リスクを負うことで、適正価格より安くYTを買うことが出来るというわけです。

まとめ

いかがでしたでしょうか、Prismの魅力が伝わっていたら嬉しいです。
未来の金利を先に受け取れることで資産運用の幅が広がるのではないかと思います。
またYTを市場で買うことでYTステーク時に満期までに得られる金利は、YT価格より少し高くなることが予想されます。Lunaガチホ組の人はyLunaを市場で買うことでLunaを普通にステークするより多くのLunaを受け取れる可能性が高いです。オリジナルの金利が予想外に下がると損をしますが
満期付きトークンの実装はまだですが、今も無期限トークンでPrismを掘ることが出来るので皆さん是非試してみて下さい。

ここまで読んで頂きありがとうございます。
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