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「HOTEL SHE, KYOTO」リニューアルの全てを語ります。

こんにちは。遅筆な私は普段から記事に書きたいことをいろいろと下書きでまとめながらも、どれがいいのかなど考えているうちに、月末が近づいてきてしまいました。申し訳ありません・・・。

さて、今日は、私たちのメインブランドの一つでもある「HOTEL SHE, KYOTO」のリニューアルについて振り返ってみたいと思います。実は今、北海道にある「HOTEL KUMOI」というホテルのリブランディング計画を着々と進めておりまして、その際にいろいろと思い出したことがあったので、あらためてまとめてみようと思った次第です。「HOTEL KUMOI」のリブランディングについてはまさに現在進行中なので、近々書きたいと思います。


「HOTEL SHE, KYOTO」が生まれたのは、2016年の4月。まだ「ブティックホテル」という概念が浸透していなかった時代に、さまざまな国から訪れたゲストがホテルで交わり、新しい出会いが生まれる空間になることを目指して「ソーシャルホテル」というテーマを掲げました。私たちとしては「petit-hotel #melon 」に続くL&G2つ目のホテルです。

オープンから3年が経った昨年2019年3月。スタッフの丁寧な接客への評判やコンセプトの目新しさなどにご好評をいただき、世界中からたくさんのゲストの方にも来ていただくようになりました。じつは、稼働率も90%を超えるほどの大盛況でした。しかし、このタイミングで私たちはリニューアルを実施します。なぜこんな短スパンでリニューアルをしたのか。ここでは、その過程と裏側をご紹介しようと思います。


なぜオープン3年でリニューアルをしたのか

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リニューアル以前を振り返ると、ソーシャルホテルというコンセプトを考えたのは「HOTEL SHE, KYOTO」をオープンする前でした。母と2人で富良野の宿を切り盛りしていた時期。ある時、レストランに無料バーを作ってハッピーアワーを設けたら、お客さん同士が仲良くなるという状況が生まれたことが着想のきっかけです。ホテルが何かサービスを提供するのではなく、ホテルが空間を提供し、その場で“ポジティブな予定不調和”が生まれることで、お客さんの満足度はさらに高くなるんだということを実感したのです。だから、京都ではこのソーシャルホテルという概念を実装しようと考えました。

そこで、「HOTEL SHE, KYOTO」では、客室数を減らして共有スペースを広くとり、ラウンジにはオープンキッチン設けました。ゲストがキッチンで料理する過程でコミュニケーションが生まれたり、夜には無料のイベントを開催したりして、とても賑わいました。スタッフのフレンドリーで親切な接客もあり、いいレビューをいただけることも増えました。

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