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「メディアとしてのホテル」の先で“ホテル広告“が可能にする新しいライフスタイル
こんにちは。ホテルプロデューサーの龍崎です。
毎月続けさせていただいている「ホテル経営企画室」ですが、今月はいつもと少し違う形で記事をお届けしていきたいと思っています。
今月は、会社全体の事業計画書をベースに、事業ごとの責任者とともに今やっていること、これから考えていることなどをリアルな声でお届けしてゆきます。
今週は、『inn my room』という私たちが取り組んでいる新しい広告プロジェクトにを軸に、ホテルにおける広告活用の可能性について事業概要とともに考えてみました。
広告の新しい形として、ホテルの強みを発揮できる
龍崎:私はもともと、ホテルの収益構造に限界があると感じていて。というのも、1日に来てくださるお客様の数やADR(客室一室あたりの平均販売単価のこと)に、どうしても天井があるからです。どんなに良いホテルでも、稼働率が100%を超えることは基本的にできないので、売上全体にキャップができるのってすごく勿体無いなと。
一方で、もちろんホテルの強みもあります。オンライン世界でサービスを提供されている方の話を聞いていると、お客様の1分1秒を取り合って滞在時間を秒単位で伸ばすことに大変力を割いておられる。その血が滲むような努力に対して、ホテルはお客様の十数時間を当たり前のように確保しているんです。これってすごいなと。ホテルがお客様の時間を長時間占有していることを何らかの価値に繋げて、BtoC以外の新しいビジネススキームを作ることはできないだろうか、と思っていました。
また、駅の掲示物、テレビ、ウェブなどのいわゆる広告って、イメージや機能性を訴えることはできるけれど、それを実生活に即した場面で体験できる機会はほとんどないと思って。例えば、サンプリングをもらっても、それを家に持ち帰って使うかというと、実際のところ使わないことが多いじゃないですか。そういう観点から、広告の在り方としてもっと別の新しい形があるのではないか、ということも考えていました。
そこで、例えばもし、
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