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賑やかな街・ソウルの静かな景色たち|あの街のGoogleマップ Vol.3

なくなってほしくない街並みを紹介する「あの街のGoogleマップ」という連載をはじめました。L&G GLOBAL BUSINESSで働くスタッフやいつも応援してくださる皆様と一緒に、独自の視点でキュレーションした推しスポットを紹介します。

旅先では、日常に馴染むのがいい。いかにも旅行をしに来ましたという雰囲気ではなく、この街のことなんでも知っているよというオーラを漂わせながら、知らない街を地図もなしで歩いてみる。特に朝は人々が生活をしている感じが漂ってくるから尚更好きだ。観光客が全然いないようなカフェで普段と変わらないような時間を過ごす。海外に行ってもそれは変わらない。

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海外旅行はそれほど多くしているわけではないのだけれど、なぜかソウルだけはやたらと訪れている。最後に行ったのは昨年の7月だからすでに最後の渡韓から1年近くが経つが、それまでは仕事で毎年3〜4回ソウルを訪れていた。この記事で使っている写真はその時になんとなく持参したフィルムカメラで撮ったもの(仕事だから観光なんて一切していないので、ほとんど道端の適当な写真ばかり)。

だけど、こういう旅行が好きなのだ。1週間の休みをとってバカンスを謳歌するような旅行は僕には向いていない。仕事半分で、余った時間を上手くやり過ごすような旅行。観光地へは行かず、日常の延長にありそうなカフェとかお店とか公園なんかを訪れるのだ。

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さて、ソウルという街はどこも活気付いている。いつも都心部に近い金浦空港を使うのだが、東京よりは明らかに空いている空港鉄道に乗って、ソウル市街地へ向かう。20分もすれば、たくさんの人が行き交う繁華街がいくつもある。街へ出ればタクシーのクラクションばかりが鳴っているし、夜の街はいつ来てもギラギラとしている。普段全然お酒を飲まない僕も現地の友だちとビールを飲んでから、コンビニでアイスを買って一人散歩をしながら食べたりしてしまう。

だけど、そんな賑やかな街の中に、必ず静かな景色がある。日常に溶け込むような旅行の醍醐味はそこにあるのだ。観光スポットばかりを詰め込んだフルコースの旅行では気がつかないかもしれないが、どんなレストランにも必ず質素なスープがあるように、通常メニューに目を通せば以外な街の一面に気が付いたりするのだろう。

例をあげれば、弘大(ホンデ)という若者の街から北へ離れた場所にある「your mind」という本屋さんや、クラブ街・梨泰院(イテウォン)にある同じみのサンドイッチ屋「Buy me stand」、ファッションストリート・カロスキルの裏通りにある静かなカフェ「ヨンリッパンコンジャン」、歴史的観光地・景福宮(キョンボックン)の外れにある「国立現代美術館」、漢江の川沿いの公園などなど。とにかく、静かな景色が実はいたるところにある。

でも、そういうお店は観光目的で訪れるとなかなか出逢えない。こういう場所は大抵友達が教えてくれたところ。もともと友達が多いわけではないけれど、ソウルへ行くとみんな優しくしてくれて、友達が増えて、美味しいものを食べさせてくれて、これでもかと街の魅力を教えてくれる。

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まだまだ韓国通と呼べるほどソウルを訪れていないけれど、いつのまにか僕はちょっとだけソウルという街の日常に溶け込んでいるような気がする。(同じアジア人だし?)なぜかお店では韓国語で話しかけられるようになって、超簡単な返答くらいはできるようになった。

実はソウルへは中学1年生の夏に訪れたのが最初で、その時に日本語のできるおばさんが突然ハングルの読み方を教えてくれたので、いまだに音読だけはすぐにできてしまう。あれは中学一年生の夏休みの自由課題として、韓国の街の文化をまとめた雑誌を作るための旅行だった。あの時に作った(手書きの)雑誌が編集職という今の仕事の原点になっていたりもしている。

あと、大学生の時になぜか新大久保でバイトをしていたので、韓国人の友だちとランチをしながらお互いの言葉について教えあったりもした。実はソウルは思い出深い街でもある。

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というわけで、全然旅行とか街のオススメはしないままの記事になってしまった。最後に友達たちが教えてくれた(もしくは偶然見つけた)大切なショップや建物、ミュージアムなど、にぎやかな街・ソウルの静かな景色たちを紹介しておこう。韓国の店はすぐに移転したりなくなったりするし、そもそもgoogle mapが使えないのでこの情報が正確とは限らないけど、それもまた旅の醍醐味。

早くまたみんなに会いたいな。


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文・写真:角田貴広(L&G GLOBAL BUSINESS)


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