ラーメンをすすりながら思う

ラーメン屋っていつも元気。
『いらっしゃせーー!!』
『3番さんラーメンセット!!』
『あいよ〜!!』
『行ってらっしゃいどうぞ〜⤴︎!!』
『ありあとやしたぁ〜!!』

ラーメン屋で働いた事がなくてもこれぐらいのセリフはパッと思い浮かぶくらい叫んでる。それはもう心配になるくらいデカい声で。インカムとかつけないのかな?って思う。でもインカムつけてるラーメン屋は多分売れない。多分。

つまるところ美味しい並びに売れるラーメン屋は「元気が良いこと」が必須条件なのかもしれない。もっと言えばラーメン屋には小麦を茹でる匂いとイヤホンを貫通する声量があってこそ…飯は五感で食うもの。案外理にかなってるかも…




一蘭とかいう声も出さない上に五感の一つを封じてくるラーメン屋があるってマジですか? 



味集中カウンターとかいう『ウチは味に集中してもらって構いませんぜ、それだけのモノを提供しているんでね』と言わんばかりのシステムを組み上げ、ラーメン市場の相場からは大きく逸脱した超強気な価格設定。アンチも多いがファンも多い確かに人気店と言える一蘭はお世辞にも『元気が良いラーメン屋』とは言えない。チャルメラの音が異様な音量で頻繁に鳴り響くだけの店である。店員の顔も見えないし。今時オンラインでも顔は出すのに。
大体『味集中カウンター』って何だ。トリコで誰かが使ってた気もするこの大層な名前のシステムも言ってしまえばただの仕切り板。本当に味に集中させたいならお客の手足を縛り上げて2日ほどドラム缶に詰めた後に食わせるべきなのに…

そんなことを考えながらも食べるラーメンは美味しい。煩雑に余計なことを思って味に集中しなくても。元気の良いラーメン屋の出す品に間違いはない。また来ます。ごちそうさまでした。

麺家あくたがわ にて

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