アクアリウムは踊らない
●アクアリウムは踊らない
橙々さん(@daidai742)により作成された本ゲーム。
「ホラー嫌いのホラゲ作家」と自称する橙々さんがホラゲを作成するに至った経緯を記したポストが拡散されていたため知っている方もいるのではないかと思う
以前より実況動画等で軽く存在は知っていたがプレイ出来ていなかった本作をこの機会にプレイしてみたので、以下(ほぼ)ネタバレなしで紹介していく。
⚠️筆者による主観100%
●概要
はじめに
まずこのゲームは冒頭にも述べた通り「ホラー嫌いが作るホラゲ」である。
ゆえにホラーに全振りしている訳ではないためホラーゲームに触れてこなかった人でもプレイしやすいホラゲであると思う。
⚠️とはいえホラゲではあるのでビックリはところどころに散りばめられている
⚠️⚠️また、一部の血液表現や死に関する表現は人によってはショッキングなものになる可能性もあるのでご自身の責任においてのプレイを推奨
その他プレイにおいて、謎解きが難しすぎる訳でもなく、チェイスの難易度が高すぎるということもなく。
筆者はチェイス系のコントロールが本当に苦手なのだが、それでも2-3回のうちにフェーズクリア出来て、個人的にはすごくプレイしやすいゲームであると思う。
また、2024.02.10現時点でリリースされているのが前編なのだが、その中に含まれる大きく3つの謎解き中に行き詰まっても公式サイトにて作者さんからのヒントが記載されているのでだいぶさくさく進められる。
(完成版近日はリリース予定とのこと)
公式サイトよりプレイ時間目安は120-180分とされている通り筆者も150分程度で前編クリア出来た。
あらすじ
主な登場人物は5人
水が怖い主人公 スーズ
その幼馴染 ルル
水族館の館長の妻 クリス
謎の人物 レトロ
水族館に長い間閉じ込められている キティ
物語はスーズが勤務先の男の子から水族館のチケットを2枚もらうところから始まる。
そのチケットを持ちルルと共に水族館へ遊びに来たスーズだったが、早々にルルが行方不明となってしまう。
クリスと共にルルを探し始めたところで不穏な水族館へと空気が変わる。
その後も謎の少女に襲われたり、化け物と化した海洋生物に追いかけられたりしながら、ルルを探し、不穏な空気の水族館からの脱出を目指す。
裏切り者は誰だ
●ここ好きポイント
惹き込まれるストーリー性
ホラゲ好き、且つ水族館年パス持ちな筆者に刺さる。好きな物2つ組み合わされて好きじゃないわけがなかった。もっと早くにプレイしておけば…とプレイ後には謎の悔しさすらあった。悔しい。最高。
真剣に書くと、水族館の雰囲気は壊さず、それでいてしっかりホラー要素も散りばめられていて、謎解き要素や伏線も主張しすぎないバランスの良さが心地いい。
雰囲気、ホラー、謎解き、考察ポイント。
どこに重きを置いてプレイしてもどれもうまいこと馴染んでいく。
全てがそうという訳ではなく、どちらかを下げてどちらかを上げる意図もないことを前提に、今までプレイしてきたホラゲを思い返すと、
ホラー要素に振った作品だとストーリーを飲み込むまでに時間がかかったり
逆にストーリーがしっかりした作品だとホラー要素が少し物足りなく感じたり
といった具合でどちらかに偏っているような印象が強いものも多かった。
その点でどの要素を主軸においてプレイしても他の要素が上手く支えるような働きをしていて良かった。
また前編のみでは分かり切れない要素もたくさんあって、考察が捗る捗る。
後編でどう回収されるんだろう、前編終わりのあそこからどう続くんだ…!!ともう既に完成したと予告のあった後編が楽しみで楽しみで仕方ない。
音楽と雰囲気が水族館すぎる
水族館と言えばあのゆったりとしたリラックス出来るBGM。
この作品でもゆったりとしたBGMが流れているのだが、今回言いたいのはそちらではなく
チェイス中等の不穏なBGM
先述したストーリー性にも通ずるものがあるが、通常水族館とは縁のないチェイスという場面においても世界観を崩さない不穏なBGMが流れる。
これ本当にすごい。
水族館と不穏は相容れない存在というイメージが大きいのだが、スーズが進んでいく中でチェイス中であったり不穏な場面に遭遇すると、深海の未知を覗いているような不安定なBGMが流れるのだ。
これは個人論なので受け取り方は人それぞれであっていいと思うが、筆者的に【水に対してスーズが抱く恐怖】【攻撃的生物にいきなり追われるかもしれない緊張】【海の奥深くの人類が到達し得ない場所への畏怖】みたいなものを煮詰めてギュッとしたらあのBGMになりそうで世界観最高。
キャラクターが最高
橙々さん、元々は絵師さんとのことでとにかく登場する女の子がみんなかわいい。
ゲームはドット絵で進むのだが、要所要所に入る等身絵が素敵。
個人的にレトロ登場シーンの水族館の薄暗い中で青白い照明に照らされるレトロの透明感が綺麗でとても好き。
その子の大まかな人となりが、お顔 髪 服装など全ての見た目の要素から読み取れるので、月並みな表現にはなるが絵師さんの表現、本当にすごい。
どこにでも居るようなごく普通の人物像、ではないキャラデザから
あまり感情の起伏がなさそう
自由気ままに行動を起こしそう
物腰柔らかくも裏のありそう
全てに対して警戒心を持っていそう
素直に感情を表現することが苦手そう
みたいなものがふんわり漂っているのが個人的に最高に好きです。
以上「アクアリウムは踊らない」主観100%によるご紹介でした
後編が楽しみで仕方がない。
少しでも気になった方は是非プレイしてみてほしい。
(発表前までのフォローなら後方腕組み彼氏面が出来るそうなので、私は堂々と「フッ…まぁ俺は完成版出るより前から知ってたけどな…?」みたいな顔をして全力待機しようと思います)
◾︎各種リンク
○ゲーム公式サイト
アクアリウムは踊らない
○Freem! ゲームページ
アクアリウムは踊らない - The Aquarium does not dance -
○ゲーム公式𝕏アカウント
アクアリウムは踊らない🐠ホラー嫌いが作るホラゲ @aqua_dance_
○作者様 𝕏アカウント
橙々🍊ホラー嫌いのホラゲ作家 @daidai742