見出し画像

第14回クリエイターEXPO出展(3回目)の備忘録

こんにちは。イラストレーターのササダテ スイです。

少し時間が経ちましたが、2024年7月3〜5日に東京ビッグサイトで開催されたクリエイターEXPOに出展したので、備忘録を書きます。

クリエポは今回で3回目。
3年連続で出展しています。


今年のメインビジュアル

1回目は今までに描きためていた和・洋の女性やら童話やら雑貨やら・・どうポートフォリオにまとめようか?と四苦八苦。
なんとか詰め込んだのですが、メインビジュアルが花と女性だったので、その印象になったようです。
結果散漫な印象になってしまったと反省。

(ちなみに、1回目の時は色々とタッチやモチーフが混在していたのですが、さすがにわかりにくいかな・・と思い、その後タッチごとに「ササダテ スイ」と「翠唯」にアカウントを分けました。)

去年は翠唯のタッチの方に教育関係のお仕事のお話があったこともあり、そちらのお仕事がもっとしたい・・・と出展したのですが、残念ながら教育系の企業の方に届かず。
なので、「今年こそは!」とかなり考えました。

ここ1年ほど「ササダテ スイ」の方のアカウントで子供のイラストをけっこう描いてきたことと、児童書や教材のお仕事がしたいとはっきりと思ってきたのもあり、それが一目でわかるようなメインビジュアルを決めることに。

1案目
銀河系の模式図をベースに、化石を思わせるクジラと、それに乗る少年少女。
ファンタジーと化(科)学を組み合わせたビジュアルをテーマに。
色は明るくポジティブな黄色をベース。

これでいこうと思っていたのですが、描いているうちにSNSなどでクリエポに出展する方達のメインビジュアルが流れてきました。

黄色ベース、多いかも・・・💦

迷いが出てきて、やっぱり違うのにしようか・・となりました。

2案目

読書する男の子と、天体望遠鏡、ロケット、地球儀、牛の骨やコンパス、鉱石、そして猫と犬と盛りだくさんに。

ちなみにこれ、原案は以前水彩で描いたこちらの絵。

デザイナー出身のイラストレーターさんにもアドバイスをいただいて、2案目に決めました。
かなり「児童」限定という感じかなと思い、夫にも相談して「色々対応できますよ」と一目でわかるように「児童書、広告、教材、キャラクター」の文字だけではなく、アイキャッチも入れることにしました。

パンフレット

プリントパックで、マットコート紙110g、12pを500冊注文。
初出展の時は、グラフィックで20pにしたんですが、送られてきた段ボールの量と重さに「紙がこんなに重いなんて!😱」と愕然としたんですよね。
それに、来場者は他のパンフももらうので、厚くて重いのは敬遠されるかも・・・。
今回段ボール一箱でしたが、それでも重かった!
夫は50キロ以上あるんじゃない?と言っていました💦
印刷は、他の方でグラフィックとプリントパック両方試した方がいて見ましたが、やはり少しプリントパックの方が色味が薄いです。
でも価格はグラフィックの半額。
私はその分をサイドに置くパネル印刷にまわしました。

500冊(+α)のパンフを持ち込み、パンフレットスタンドに設置。 一番下の段は取る人いないので、文字情報にしています。


さて出展当日。
欲しい人だけに配ろうと思っていたのですが、あまり取ってくれる人がいなくて不安になり、結局立って配布したりもしました。
以前プリントパックでお試しで100枚刷ったポストカード、「ご自由にお持ちください」と書いていても誰も気が付かないので、パンフと一緒に配ってみたらハッとしてやや受け取る人が増えました。

最終日は午前だけ少し配布。
しかし午後にはどんどん少なくなり、最後、欲しいという人に足りなくなってしまいました💦
あんなに配らなくてもよかったかも・・・
でも、なかなかその判断は難しいです。

名刺に印刷したQRコードで、pdfポートフォリオが見られることをお伝えしました。

今年工夫したこと

パネル
今年は端のブースを取りました。
なので、サイドもアピールできる!・・んだけど、どうしよう?
と色々悩み、これもできますよという意味を込めて「水彩」「化学の挿絵」「地図」のビジュアルを縦に配置。

メインパネルは「パネル印刷の専門店パネルパーク」さんで、B0サイズ (1456×1030mm)を注文。
上に飛び出している部分は、プリントパックのRGBポスター印刷で1枚に印刷したものをパネルに貼って、自分でカットしました。

文字も目立たせたい。
何かパネルに刺せるものはないかと思って探していたところ、目についたバーベキュー用の串。
角度も出せていい感じでした。笑


このサイドパネル、思ったほど見られている実感はなかったのですが、別の方に聞くと「かなり目立っていましたよ」とのこと。
地図は需要があるのでは?と思ったのですが、「地図が必要なことがあるのですが」など反応はありました。

商談席
運営さんから席には「商談席」と書いたものを貼ってくださいとの連絡があり、せっかくなので推しのペンギンもプリントしました。
パイプ椅子にただ貼り付けるとすぐ落ちそうかなと思い、テーブルクロスに使った布と同じもので椅子カバーを縫って、そこにプリントしたペンギンの両端を糸で縫い付けています。
ところが到着して見たら、お客様用のパイプ椅子がしっかりした椅子で、背もたれ部分が意外と大きかった!
まあ布なので伸びて、なんとかセーフ。
でも座った方は、1〜2人くらいでした。

ちなみにこのテーブルクロスに使った布なんですが、子供たちが小さかった時に室内用のテントを作った時の余りです。
断捨離しなくてよかった〜
でも!
夫にテーブルクロスの固定を頼んだら、強力な両面テープで4面テーブルに貼り付けていて、撤収の時に全く剥がれずとても苦労しました💦
まあ、ちゃんと言わなかった私が悪い😅
はがすのに30分以上、テープでペタペタ取っていました。

クリエポあるある?

さてここで、最初は驚いたけど、毎回あるんだーと思ったことを。

⚫︎片っ端から名刺を持っていく人
今回、全身黄色で頭はひまわりの仮装をした怪しいおじいさんが「名刺ちょうだい」とブースをまわっていました。
どうやら連絡先を売っているとか?💦
つい渡してしまいましたが、次回は拒否しようと思います。
そうそう、クリエポ終了後によくわからない業者から「展示しませんか?」などのメッセージがきたりします。

⚫︎亀の形をしたカメノコたわしを散歩させている(引きずっている)中年男性
最初は目が点になりました。
でも毎回いるし、展示を見ているわけではなく、どうやらカメノコたわしを散歩している姿をアピールするのが目的の様子。
なんなんでしょう😅

⚫︎海外からの人々
外国の方々はすっごく多いです。
仕事を発注しようとしている人たちなのだろうか??
そういう人もいるのだろうけど、企業のキャラ展示から流れてきた人たちや、ちょっと目的がわからない人も多し。

ちなみに、展示を撮影している人たちもすっごく多いです。

今年の感触・成果

今回、実際どういう方とお話しできたかということを。
ブースに来てくださった方は、9割教育関係の企業の方でした。
今回、教材・教育関連の企業と出会いたいというのを全面に出したのですが、目的は叶いました。

また、今までお仕事で携わった方たちと実際お会いできたのも良かったです。
そのお仕事の原画をお見せし、どういうふうに描画を進めたかなどもお話しできて、嬉しい感想もいだたけました。
実は初回の時にもお会いしていたのですが、違うルートでお仕事が来て、あらためて出展会場でお話しできたのです。
その時は実らなくても、「こういう絵も描けるんだ」と思っていただけたのでは・・。
初回は成功とは言い切れないものの、続けて出展することは意味があったなと。
初回はなんとなく「水彩で書いています」「女性を描いています」と言いながらパンフを配っていたけど、今回はブースで足をとめた人に「どういうイラストをお探しですか?」とすらっと言えるようになったり。
経験を重ねることで成長できたと思います。

また、お礼のメールを送る時に、その企業で使えそうなイラストも合わせて添付しました。
中には違う部署に転送してくれる方もいるので、今まで日の目を見なかったたくさんのサンプルイラストも、縁を運んできてくれることを願っています。

で、成果ですが・・・
なんと早速お仕事に繋がりました!
でも実は、出展会場にいらした方ではなかったんです。
クリエポの「出展者検索」で見つけてくださったと。
あまり検索されていないな・・と思っていたのですが、まさかそこからお仕事につながるとは!
ありがたいことにかなりのボリュームのお仕事で、これだけで出展費用を賄えそうです。

今まで、自治体の「出展者費用補助金」を利用させていただいていたのですが、「今年は絶対にクリエポでお仕事に繋げる!」と申請しなかったので、本気でホッとしています。
でもこれからまだ作業しないとなんですけどね。

往復満員電車で連日猛暑となかなかハードだったけど、会場でイラストレーターさんやたくさんの企業の方々、見学に来てくれた方々とお話しできたのはとても充実した、貴重な時間でした。

3回目にして、ようやく出展に慣れてきましたが、来年は出展しません。
今まで蒔いた種が実るのを願いつつ、しばらくは実績を積めればと思います。

さて気がつけばとっても長くなりました!!
これを読んでいる人はクリエポ経験者や出展を悩んでいる人が多いと思いますが、少しでも参考になれば嬉しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?