私がAロマAセクを自覚したきっかけ~恋せぬふたり編~
一ノ瀬スイです。
2022年に「恋せぬふたり」というドラマを見たのをきっかけに、自分ももしかしたらアロマンティックアセクシャルかも?と自覚しました。
【参考】恋愛しないと幸せじゃないの?
ドラマ「恋せぬふたり」から考える
恋愛と結婚、そして家族の形
https://crea.bunshun.jp/articles/-/35305
恋せぬふたりの内容
「恋せぬふたり」はどういう物語なのかというと
主人公役の女性(岸井ゆきのさん)と相手役の男性(高橋一生さん)が両方ともアロマンティック・アセクシャルの当事者で、ひょんなことから相手役の男性の家で同居を始めるという話です。
※ここではわかりやすさを重視して相手役と言ってますが、もちろんこの2人は恋愛関係にはなりません。
恋愛も性的なこともしたくはないけれど、1人で生きていく自信はないという矛盾を抱えたふたりが、恋人や結婚という枠にはまらず家族になっていくというストーリーです。
恋愛的なパートナーはつくれないけど、一生ひとりでいる覚悟も決められない(女性)
ずっと一緒に暮らしてた祖母が亡くなって喪失感を覚えている(男性)
という理由から「恋愛もsexもない新しい家族の形」をふたりで作っていこう、となる話です。
恋愛もsexもない新しい家族の形
「恋愛もsexもない新しい家族の形」という言葉を聞いて、私の心の中では「すごく素敵な理想の形」という気持ちが湧いていました。
カップルのようなラブラブな感じじゃなくて、結婚後30年くらいたった感じの穏やかで平和な家族の形がそこにありました。
たとえ環境に変化があったとしても家族関係に終わりはない、という点が「相手が結婚するまで」など区切りが決まっている友達同士のルームシェアとは違うところです。
主人公と相手役の同居は、家事の分担をするにあたってお互いの得手不得手を話し合ったり、片方に負担をかけすぎないように思いやりをもったりと
身体的な接触は一切ないのに、心でつながってる感じがすごく素敵だと思いました。
一番最初に恋せぬふたりを見たときの私の感想は、「このふたりみたいな家族の形いいなぁ…」というものでした。今思えば、友情結婚みたいな形なのかなぁ。(結婚じゃないけど)
恋せぬふたりを見た感想
初見のときは自分がアロマアセクの当事者だとは思ってなかったのかもしれないけど、主人公が人生で感じた違和感は「わかるよわかるよ」って共感してました。
たとえば、友達としてはうまくいってたのに恋人になったとたん違和感が生じてしまうところ。
友達の関係性のままだとうまくいってたことでも、恋人になってしまったら接触を伴うことをしないといけないから苦しくなっちゃうんですよね。
そういうことをしたいわけじゃなくて、私はただ友達の延長みたいに付き合いたいだけなんだ。
同じテレビを見て感想を話し合ったり、月1くらいで一緒にご飯を食べたり、1人じゃ行きづらいところに一緒に行ける人がほしいだけで。
でも、それをするための代償として性的な接触をしなきゃいけない…というのが、私の恋愛に対する価値観です。
性的なことをしたり、彼氏をいちばん大事にしなきゃいけないのなら恋愛はしなくていいやと思ってたのですが、
恋せぬふたりの「恋愛もsexもない新しい家族の形」という言葉を見て「そっか、相手さえ見つかればそういう形もありなんだ」と感じました。
主人公の咲子と高橋さんの体じゃなくて心で繋がってる同居生活みたいなのが私はすごい好きだし、自分がパートナーを持つとしたらそういう関係性がいいなあと思っています。
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