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FtX中性だと思ったけど、やっぱり女性なのかも

一ノ瀬スイです。
ここ最近、自分の性自認について悩んでました。

現時点での結論が出たので、2024年3月末時点で私が出した結論を記します。これからまたどう変わるかわからないので、未来の自分に向けた備忘録としてこの投稿を書いています。


結論からいうと、私は「女性」の身体として生きようと思います。

  • どうして自分は「中性」なのかなと悩んだ理由

  • やっぱり女性として生きようと思った理由

なんかをまとめました。


なぜ「中性」という道に進もうと思ったのか

まず、そもそもどうして女性→中性となったのかというと…

自分は他人に恋愛感情や性的感情をもたないアロマンティックアセクシャルの当事者だから、というのが大きな理由です。


身体が女性の私は、一般的には男性に好意をもたれることが多いです。

でも私は相手にそういう感情が持てないので、「じゃあ男になれば男性に好意をもたれずにすむのかな…」ということを無意識で感じていたようです。

そうはいっても、男性になっちゃったら次は女性に好意を持たれてまた苦しくなるのでは、という不安もあります。


じゃあ男性からも女性からも距離を置いた存在でいたい、

「男性からも女性からも恋愛感情として見られたくない」というきもちで「中性」になりたいと思っちゃったのかもしれません。

中性になったら、この世の中にいるすべての人の恋愛対象外になれるのかなと考えたんじゃないかなと思います。



やっぱり女性として生きようと思った理由

自分が違和感を抱えつつも、とりあえず現状維持で女性として生きる理由は2つあります。

  • 会社で円滑に働き続けたいから

  • 「男性」の身体になることが自分の幸せじゃないから


会社で円滑に働き続けたいから

自分が身体の性である「女性」を選んだ理由として、会社や世間との衝突を避けたいからという理由もあります。

まずトイレ(や更衣室)の問題。身体を変えない中性でも、異性に近い格好をしているとトイレには行きにくいかなと思います。うちの会社はトイレが少ないので、人がいない時間帯を狙ってトイレへ!がやりづらいのでなおさらそう感じます。

1日のうち8時間前後を過ごす会社において、まったくトイレに行かないのは無理があります。気分転換のコーヒーも飲めないし…

自分はそもそも「男性から好意をもたれたくない、自分の身を守りたい」という理由から中性的な格好をするようになった(と思われる)ので、男性用トイレや男性用の更衣室に入るのもまた違うなと感じたんです。


「男性」の身体になることが自分の幸せじゃないから

次は、もし自分が男性になれたとしても幸せになれるわけではないと気づいたからです。

からたちはじめさんの「ぼくは性別モラトリアム」というコミックエッセイを読んで、私は初めてこの考え方に気づきました。

「ぼくは性別モラトリアム」の中でからたちさんは

  • 「男になる」メリット

  • 「人間関係」「ホルモン治療の副作用」などのデメリット

この2つを天秤にかけました。

そしたらデメリットの方が大きかったので、「性別を変える覚悟は決めきれない、今の自分にとって性別を変えることは心が壊れる危険性の方が高い」とからたちさんは判断したようです。


これを読んで私も「たしかに!」と感じました。

自分の場合は女性扱いされるのも苦しいけど、おそらくそれ以上に「男女問わず好意を持たれたくない」気持ちの方が強いんだと思います。

「女性の身体を持ってる自分を見るのが苦しい」じゃなくて、「好意を持たれないために身体を変える」だと動機が弱いんだろうかと自分はそう考えています。


もし今自分が男性の身体になれたとしても、今度は女性に好意を持たれるようになってしまったら?

誰かに恋愛感情を持たれる状態が続くことは、私にとっての幸せじゃないなと気づいたんです。

「だれにも恋愛感情を持たれない」ことがおそらく私にとっての幸せの形だから、自分は男性でも中性でもなく「女性」のままでいようと考えました。

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