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Aロマは他人の好意に気づけないのか?

一ノ瀬スイです。
本日は私が好きなドラマ「恋せぬふたり」のワンシーンの話をしたいと思います。

主人公の咲子がアロマンティックアセクシャルの当事者で、これまで男性から寄せられる好意や性的な感情に気づけなくて不本意な結果になってしまう…というストーリーがありました。


他人の好意に気づける当事者もいる

初めて恋せぬふたりを見たときの私は、「あー私他人の好意には気づけるからアロマアセクじゃないのかも」という感想を持ちました。

どうして気づけるのかというと、やっぱマンガやドラマの影響が大きいのかもしれません。少女マンガだと恋愛ありきだから、自然と恋愛に対する知識が身についてくるんですよね。

かっこいい=好き、助けてくれた=きゅんとする、その人のことをつい目で追ってしまう、話しかける機会をがんばって増やす…とかマンガで見たお決まりのパターンに似たような状況が現実であった場合に、「この人私に好意(or性的感情)を持ってるかもしれんな…」とピンとくるのかもしれません。


自分の場合はこんなサインがあったら「もしかして…」と疑うようにしています。

  • 話しかけられる機会が多い

  • 出勤のときに待ち伏せされてるっぽい

  • LINEが頻繁に来る

  • 自分の外見についてのコメント

  • 自分と他人への対応が違う


あ、いくらなんでも1回2回話しかけられたりLINEが来ただけで「もしかして…」とはならないですよw 似たようなことが複数回あって、そこで初めて疑うかんじですね。


簡単に言うと、他の人にはそうでもないのに自分だけに馴れ馴れしい、という兆候を感じたら怪しいと思うようにしています。

たとえばボディタッチが多い人でも、老若男女問わず肩ポンポンしてる光景を見たら私は「この人は違うな」と判断します。


好意を持たれること自体は悪いことじゃない

「恋せぬふたり」の作中では、主人公の咲子が仕事を教えていた会社の後輩に好意を寄せられるシーンがありました。

ぶっちゃけ、一緒に仕事したくらいで好意を寄せられたらたまったもんじゃない。一生懸命に仕事を教えたり電話したりしたのは後輩のためじゃなくて、プロジェクトを成功させるためじゃん。


そうやって好意をもつこと自体は生理現象みたいなものなので、それを否定はしない。24時間トイレへ行くなって言われたらむちゃくちゃ苦しいしね。

だけど、自分と相手の気持ちが同じ前提で話をしないでほしいんですよね。

作中でも「先輩(咲子)も俺(後輩)のこと好きっすよね!?」というセリフがあって、なんでやねんと思いました。(フィクションだからあえて誇張してるんだろうけど、現実でも似たようなシーンはあります)


私の気持ちは私にしかわからないし、ロマセク同士でも「脈ありだと思ったら脈なしだった…」なんてことありません?

そういうもんなんですよね。

ひとの気持ちを勝手に決めつけられて、強引に自分のペースに乗せようとする人がいるから、恋愛に対して苦手意識がわくのかもしれません。


たとえ恋愛感情をもたれたとしても、こっちの気持ちを慮ってくれた方なら私もきちんと向き合うつもりです。

向き合ったうえで「やっぱり難しそうです、ごめんなさい」と断る準備はできてるし、お互いに妥協点を見出だしてうまくいきそうならパートナーにもなれるかもしれない。


さいごに

なんか話が脱線したので戻しますね。

AロマAセクでも他人の好意に気づける人もいます。ただ、それはマンガやドラマを通じて恋愛というものを擬似体験してるからわかるだけ。

自分は体が女性なので、男性から一方的な好意を持たれることに恐怖心を覚えることもあります。

オレオレ詐欺への知識をつけて未然に防ぐのと同じで、恋愛感情に対する知識をつけて「これやばいな」と思ったら素っ気なくするようにしています。

アロマアセクの中にはある程度恋愛感情に気づける人もいるので、咲子と違うから私はアロマアセクじゃないと決めなくていいんだよ、というお話でした。


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