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翠曜日

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疲労の溜まる週の真ん中に、あえて。 ルーティンが苦手な二十歳による、綴る習慣をつけるための時間
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2023年8月の記事一覧

考えるを覗いた日《翠曜日》vol.9

考えるを覗いた日 実は、みんな結構いろいろ考えている。 アイドルみたいな先輩が哲学的な思考をしていたり、 お調子者が人間関係に悩んでいたり、 ダンスが大好きな人が、やっぱりダンスのことを考えていたりする。 思考の共有を、真面目に言語化するチャンスってあまりなくて、「そういう場」を親しい人と開いてみると、すんごい面白い。 映画を作っている友達と、ひたすら語った。 私が、誰かの目線からだけの視点でカメラを回した映像作品を作ってみたかった話を、人に初めてした。相手が、ア

働く男の右手にはケーキ《翠曜日》vol.8

午後6時を回った住宅街。 コージーコーナーの箱を持ったサラリーマンの足取りはどこか軽い。 家で誰か待っているのかな、それとも自分へのご褒美かな。 7時にもならないうちに帰宅してケーキを持って帰ってくれるお父さん、旦那さん、もしくは自分。 んー素敵だ〜。 中身はなんのケーキかな それとも別のお菓子かな 揺れる右手を見ながら私がワクワクする。 あ、右へ行くのね。 今日もお疲れ様です。

千冊の哲学書よりなほわれを大人にしたり君との別れ《翠曜日》vol.7

千冊の哲学書よりなほわれを大人にしたり君との別れ この短歌は、福島隆史さんという方の作品で、NHK短歌で選出され、放送されていたものだ。 お題は【千】 偶然やっていた番組の、偶然放送された短歌に、ぎゅーんと心を持っていかれた。 難しい言葉は使わずに、ただ真っ直ぐ最後の言葉でまとまる短歌に思わず深呼吸。おじさまにここまで言わせた「君」の気品まで感じてほんと素敵、、、。 あまりに触発された勢いで 実はこの前私も投稿してみた お題が好みだったので短歌ではなく俳句に挑戦した