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【匂わせライブレポ】ばってん少女隊@渋谷/令和4年度 春の入隊式!〜「入隊おめでとうございます」と、上田理子は言った〜

 本日は、渋谷クラブクワトロにて行われた、ばってん少女隊「令和4年度 春の入隊式!」を観てきました。

 渋谷クラブクワトロは、渋谷の繁華街のど真ん中にあるライブハウス。先月フェス等で出演したライブハウス:Spotify O-EASTとは500mほどしか離れていませんが、近くには西武や丸井などの大手商業ビルが立ち並ぶ、より渋谷のセンター感がある、イケイケなエリアに建つライブハウスです。

 さて、本日は春の入隊式。
 新規の隊員さん (ばってん少女隊ファンの総称) 、ようこそばってん少女隊です! というコンセプトのライブです。

 こういう、ワクワクドキドキな気持ちを、蒼井りるあちゃんは「ふんふん!」と表現するのですが (逆にため息つくときの感情は、はふん) 、隊員さんみんな「今日はどんなライブが観られるんだろう?  ふんふん!」な気持ちで会場に集まるのでありました。


■第1部:ばってん少女隊 ワンマン公演

概要 (セットリスト)

 14:06開始 約1時間35分
 観客約300人
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1 OiSa
2 Killer Killer Smile
3 Dancer in the night
4 わたし、恋始めたってよ!
MC自己紹介
5 でぃすたんす
6 ジャン!ジャン!ジャン!
7 STORM!
MC りるみゆトーク!
8 OTOMEdeshite
9 乙女ノ手札
10 YOIMIYA
11 でもハニカミ(カバー)
MC
12 無敵のビーナス
13 崇シ増シ×××物語
14 スウィンギタイ
15 おっしょい!
アンコール
1  でもハニカミ(カバー)
2 FREEな波に乗って
告知
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 ※当初、第1部は「ばってん × Task have Fun(対バン公演)」の予定でしたが、Task have Fun里仲菜月さんが新型コロナウイルス陽性となったため、ワンマン公演へ変更となりました。1日も早い体調回復、そして「ばってん × Task have Fun」の対バン公演が実現することを願っています。


 さて、ここからはまだツアー中なので、ネタバレにならない程度に、セトリなど詳細は触れず、特に印象に残ってるところを中心に書いていきたいと思います。
 (ツアー終了後、セトリは追記したいと思います)
→4.30追記:セトリ更新しました。


●会場の様子

 本日は、事前にチケットの払い戻し等も行われたため、会場の入りはどうなんだろう? と思っていたのですが、定刻になると場内は満員でした。
 立ち位置を示すテープは貼ってあるので、純粋な満員ではないのですが、空きスペースはほぼ無い盛況な入り具合です。

 客層については、ペンライト所持率は60%くらい、公式グッズTシャツを着ている人は50%くらいだったでしょうか (当社調べ) 。会場全体を見渡すと、普通の私服姿の方もけっこう見かけます。
 ご新規さん、いらっしゃ〜い! なライブですが、体感としては常連さんをベースとしつつ、新規の方、それもおそらくアイドルのライブ自体が初めてという方もチラホラいらっしゃったのではないでしょうか?

 ライブ全体の構成も、新規の方を意識したのか、序盤からいきなりアゲ曲全開! という感じではなく、じっくりと曲を聴かせるセトリから、徐々にテンポアップしていく、"入っていきやすい" 工夫が凝らされていました。


●カバー曲「けどハニカミ」 (Task have Fun)

 対バン予定だったTask have Funの曲「けどハニカミ」をばってん少女隊6人がカバーして披露しました。

 今日限定の曲なのでセトリの配置も書きますが、中盤ブロックの最後に披露され、さらにアンコール1曲目でも2回目の「けどハニカミ」が披露されました。

 わたし的には「けどハニカミ」はとても好きな曲で、レトロな曲調でホーン隊の音が気持ち良い、リリースされた2018年末によく聴いていたので、イントロがかかった瞬間、めっちゃ嬉しかったです♪

 全体的に直線的な振り付けが、普段のばってん少女隊には無い感じで新鮮だったこともあってか、Task have Funのファンも隊員さんも、会場全体で一つになって湧けた、素晴らしいステージとなりました。


 後のMCでも触れていましたが、この曲は「ばってん少女隊があまり歌わない感じの歌詞」で、ざっくり言うと「好きな人とドラマチックな恋の日々を送りたい、けどハニカんでしまって上手くいかない」そんな気持ちを歌っています。

 ばってん少女隊にも「わたし、恋始めたってよ!」という、「好きと言わない」奥ゆかしい恋の歌がありますが、「けどハニカミ」はそれと違い、なんというか、ハニカミというわりに曲調はアグレッシブだし、恥ずかしがる感情よりも、思い通りにいかない恋への「怒り、いらだち」みたいな感情の方が前面に出ています。

 この曲をどんな表情でパフォーマンスするか。
 正直、そこまで固まっていなかったのか、愛ちゃん・りるあちゃん・美舞ちゃんはクールな表情、上田さん・きいなちゃん・瀬田さんの3人は笑顔で披露していましたが。。。
 言いたいのは、6人で表情を統一してください! みたいなヤボな話ではなく、「けどハニカミ」をステージで歌って踊ることが楽しくて仕方がない様子だった、瀬田さんについてです。

 Task have Funの曲を楽しんでるというか、「私は今日、素晴らしいモビルスーツを手に入れた!」みたいな感じで、普段歌わない曲を、イキイキとパフォーマンスしていて最高でした。

 そして、笑顔でパフォーマンスしながらも、思い通りにいかない恋への「怒りの表現」だったのか、ラストサビ前、瀬田さんが観客席に向かって「キレイな蹴り」を披露したシーンが、わたし的ハイライトでした。


●わちゃわちゃ楽しい! りるみゆトーク!

 トークゾーンでは、加入して1周年となった、年少コンビのりるみゆを中心にトークする時間が設けられました。

 このトークが。。。すごく良かった。

 いくつかピックアップして記載します。

○「カワイイきいなちゃんと、尊敬されてる上田さん」
りるあ(春乃) きいなちゃんなんですけど、ご飯を食べるとき、いつも少しだけ食べるところがカワイイです!」
観客「 (うお〜それはカワイイ〜!) 」←大喜び
5人「カワイイ〜! ふぅ〜!」
春乃「 (手をぶんぶん振り回して) うるさ〜い!」
美舞「私も思ってました。カワイイって」
上田「バカにしてない?」
美舞「尊敬しています」
上田「みなさん、柳美舞の "尊敬してます" は、"バカにしてます" ですからね」
春乃上田さん、1番 "尊敬されてる" もんね」
美舞理子ちゃん (上田) は、朝から晩まで、笑い声が大きくて、その声を聞くと安心します」
観客「 (バカにしてる。。。でももっとやれw) 」

○「何が事件なの? クリームチーズ事件」
りるあ「昨日、事件があったんです。(希山) 愛ちゃんとクリームチーズを食べたんですよ!」
希山「スプーンが無くて。。。1回お店から出て戻って、3口くらい食べたんよね」
観客 ???
上田「よく分からないですよね。。。クリームチーズと思って食べたら、ただのチーズだったって話ですよね? さっき聞いた話によると」
希山「そうなの。すごい濃厚だなと思ったら、本物のチーズだった」
観客「 (じゃあ、スプーンがどうたらみたいな話は何だったの???)」

○「りるあちゃんが語る、きいなちゃんの二面性」
 カバー曲「けどハニカミ」をセトリのどこに入れるかが、今回のライブのポイントであった、という話になり。。。

上田「 (瀬田) さくらが、「けどハニカミ」は、乙女系の曲の並びに入れたいって言ったんだよね。きいなみたいな乙女の曲の並び」
りるあ「二面性です!」
上田「ん?」
りるあ「大人っぽい面とカワイイ面、きいなちゃんは、その二面性があるじゃないですか。そーゆー感じです」
上田「。。。りるあちゃんから二面性という言葉が出るとは」
※補足すると、1つ前のトークゾーンで、きいなちゃんに乙女らしく曲振りさせた流れがありました (あざときーなをさせる、いつもの悪ノリ) 。 で、また乙女=きいな、の文脈になったので、「きいなちゃんは確かにカワイイが、同時に大人っぽさもある」というりるあちゃんなりのフォローで「二面性」と言ったのではないかと、おっさんは推測します。

 この他、瀬田さんりるあちゃんにサポートしてもらって約1年ぶりにプリクラを撮った話や、朝に弱い美舞ちゃんが、昨日初めてりるあちゃんを「もう8:30だよ」と起こす側になった話など、様々な話が飛び出ましたが、本当に6人が楽しそうにトークを繰り広げる姿は、ずうっと続けばいいのに、と思うくらい至福の時間でした。
 こんな風に、楽しくトーク出来ること、あらためて2人にはばってん少女隊に入ってくれてありがとうと言いたいです。


●第1部終盤の流れ

 中盤以降、どんどんテンポアップするセトリで、終盤へ向かってアゲ曲をたたみ掛け。
 そんななか、わたくし的に第1部の最高到達点は「無敵のビーナス」でした。この曲は、王道アイドルソングで、言ってみれば特別な仕掛けのない曲ですが、ばってん少女隊の色んなテイストの曲を聴き、さらにTask have Funのカバー曲も聴いた上で聴くと。。。すっごくストレートに刺さります。

 特に歌詞が良い。
「優しい言葉はいらない 前に進む強さを」

 春の入隊式、5月の九州全県を回る九州7ツアーの先には、7月の7周年記念ライブが待っています。前に進む強さを備えた6人が、力強く歩み始めました。きっと、たくさんの隊員さんたちがお伴してくれるでしょう。
 最高の夏がやってきそうだ! という予感を感じつつ、大成功のなかで第1部は終わったのでありました。


■第2部:ばっしょー入門 (ワンマン公演)

概要 (セットリスト)

 18:01開始 約1時間35分
 観客約300人
-------------------------------------------
1 ばりかたプライド
2 スウィンギタイ
3 STORM!
MC 自己紹介
4 わたし、恋始めたってよ!
5 OiSa
6 YOIMIYA
7 崇シ増シ×××物語
8 乙女ノ手札
MC 
9 ハカタダンスホールベイベー
10 MEGRRY GO ROUND
11 Just mean it!
12 Dear My Blues
13 OTOMEdeshite
MC
14 FREEな波に乗って
15 おっしょい!
16 ありがとーと
17 ジャン!ジャン!ジャン!
最後の挨拶
アンコール
1 ころりん HAPPY FANTASY
告知


●第2部も楽しい! りるみゆトーク!

 第1部で大盛り上がりだった、りるみゆを中心に据えたトークは、第2部でも絶好調でした♪

○「美舞ちゃんの日焼け止め」
りるあ美舞ちゃんは、日焼け止めを塗ってるんですよ!」
上田「あー確かに。よく塗ってるよね」
美舞「みんな肌が白いので、私も気をつけていて」
春乃美舞ちゃんがカワイイのは、靴下焼けしないように、足元のとこも塗ってるんだよね」
観客 ぱちぱちぱち (カワイすぎるだろ) !

○「りるあちゃんが観たという、謎の石の話」
りるあ「東京を車で移動中に、石を見かけたんです。よくテレビとかで観る長方形の。りるあ、テレビでよく観るやつだぁ! と思ってお母さんに話したら違うと言われて、スタッフさんに聞いたら「移動中は見ないよ」って言われて」
観客 ???
上田「ドラマで観たことのあるものを東京で見たと思ったけど、車で移動中に見かけるようなものじゃない、と言われたってこと?」
りるあ「はい、そうです!」
 (このあと、テレビでよく観る長方形の石とは何か? 正体を巡って少し話し合うも、結局分からずじまいでした)
→追記:謎の石の正体はコレのようです。
→正しくは恵比寿ガーデンプレイスのモニュメントでした。失礼いたしました。

○「愛ちゃんは逆向き」
美舞「東京の電車に詳しくなりました。あの。。。飛行機で羽田空港に着いたら京急線に乗って、品川で山手線に乗り換えると渋谷へ行けます」
観客「 (おお〜あってる〜!) 」
上田「。。。愛ちゃんは今までどれだけ山手線で逆向きに乗ったことか」
希山「でも、着くよ!」
観客「 (環状線だからね。。。) 」


●愛ちゃんが笑う、「ハカタダンスホールベイベー」

 愛ちゃんは、ツアーで回る会場ごと、ご当地の要素を取り入れて煽りたいそうで、昨日の仙台ライブでも某曲で「こぶしー」と煽るところを、伝統工芸品にちなんで「こけしー」と言っていた、というエピソードを上田さんが話していました。
 ただ、今日の東京について、愛ちゃん的には「方言のイメージ」等が無く、ご当地要素が見当たらないため、スタッフさんに「東京はもともと江戸だったこと」を確認し、"江戸っ子言葉" を各所に取り入れて煽りをやっていました。
 そして、その江戸っ子言葉が特にスパークして、今日、会場を楽しい雰囲気に包んだのが「ハカタダンスホールベイベー」です。

 ↑の動画の3:25〜から、演奏の音が少なくなって、みんなで手拍子するパートのところがあるんですが、今日は愛ちゃんから江戸っ子煽りが炸裂しました。

「てやんでぃ! てめえら、一緒に手拍子するぞー!」

 字にすると威勢がいいですが、実際はめちゃくちゃ笑顔の「てやんでぃ!」で、可愛すぎでした。もう何なん。


●終盤、第1部からつながる流れ

 第2部、本編の最後のブロックは、愛ちゃんの「みんな夏を感じましょう!」というセリフからサマーアンセム2曲が披露されました。
 やはり、今回のライブは7月の7周年記念ライブを目指した構成になっているようで、スタッフさん含め、ゴールを共有した上で駆け抜けていく6人がとても頼もしく感じました。

上田「あらためまして、みなさん、本日は入隊おめでとうございます!」
瀬田「おめでとうございます。そして、これからもよろしくお願いします」
上田「たくさんの方に入隊してもらって嬉しいです。入隊おめでとうございます!」
春乃「こんなん、何回言ってもいいですからね」
上田ミルクボーイさん風に、ありがとうございます (笑) 。みなさん、今日はライブ楽しかったですか?」
観客 ぱちぱちぱち (拍手) !
上田「それでは以上、わたしたち、ばってん少女隊ぃいいいい。。。」
6人「だぁー!!!!!!」

■雑感

 今回、ばってん少女隊のライブを初めて観た、という方は、どんなところに魅力を感じたでしょうか?
 あらためて、「ばってん少女隊の魅力」とは何かを考えてみたときに、ヒントになる動画があります。
 それは、今年の2月に、ラストアイドルとのライブをやったときに公開された、イベントのPR動画です。

 動画を比較すると、【見た目】【話し方】が、2組で全然違います。
 【見た目】ラストアイドルは、赤色が映える華やかな王道アイドル衣装なのに対して、ばってん少女隊は、どこのAD? と思うような黄土色のシンプルジャケット姿です。"アイドルらしさ" からかけ離れた地味さで、本当に事務作業員みたいな感じです。
 【話し方】ラストアイドルの自然なトークと違って、ばってん少女隊は、いかにも「事前に話す内容を考えてきました」みたいな "台本が見える" 調子で話しています。クソ真面目な感じです。

 見た目が地味で、真面目な感じ。
 。。。でも、そこが良い。

 いわば「都会から失われてしまった、田舎娘の魅力」です。
 アイドルってもっとチャラチャラしてる、というイメージを良い意味で裏切っている感じ。
 1年前まで、ばってん少女隊はワンマンライブツアーをやるときのタイトルに「田舎娘」というキーワードを使っていました。「のびしろ」という言葉とセットで、「まだまだ垢抜けないところもありますが、これからのびしろをどんどん埋めていくので、長いお付き合いよろしく」みたいなニュアンスでした。
 ラストアイドルとの比較で、ばってん少女隊は見た目が地味で、話し方も真面目すぎ、と「欠点」ばかり挙げました。不快な思いをされたらごめんなさい。
 でも、アイドルファン (特に日本の) て、あえて好きなグループや推しの「欠点」ばかり話して、でも、心の底では「むしろそこが魅力、この良さを分かっている自分こそがグループのことを本当に理解出来ている」とか思ってたりします。
 「田舎娘」というキーワードは、今は使われていませんが、アイドルファンのそういう性質を汲んだ、かなり戦略的なワードだったと思います。そして、現在も意図せざるとに関わらず、うっかり田舎娘な魅力が出てしまっていることがあると思います。
 そして、そこが良い。

 最新曲「YOIMIYA」のかっこいい感じが好きで入隊しました、という方もいるかもしれません。好みを押し付けるつもりは全くないですが、新規隊員さんには、ばってん少女隊はそういうところも長く愛されてきたグループなんだな、くらいの補助線として頭の片隅に置いていただけると幸いです。



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