【ライブレポ】ばってん少女隊 x フィロソフィーのダンス@大阪・梅田クラブクワトロ〜「ここに 間違ったステップなんてないんだ」と、日向ハルは言った〜
本日は、大阪・梅田クラブクワトロにて行われた「令和4年度 春の入隊式!」にて、ばってん少女隊 x フィロソフィーのダンス(対バン公演)を観てきました。
「令和4年度 春の入隊式!」のツアーは、ばってん少女隊からオファーして、3つのグループとの対バンが組まれたそうなのですが、選ばれたグループを眺めると見えてくるものがあります。
4/17 Task have Fun
4/29 フィロソフィーのダンス
4/30 TEAM SHACHI
現在、ばってん少女隊の平均年齢は18.6歳。Task have Funさんも18.6歳で同世代、TEAM SHACHIさんは23.7歳で5年ほど先輩。そして、本日のフィロソフィーのダンスのみなさんは年齢非公表ながら、2015年の結成時に「メンバーで飲みに行った」というエピソードなどから20代後半〜30代前半あたりと推測されます。
つまり、対バン相手が「同世代」「先輩」「さらに先輩」になっています。
同じような年代のグループではなく、各年代のグループとライブすることで、ばってん少女隊は、これから自分たちはどんなグループになっていきたいか、5年先、10年先の未来を見据えた動きをしているように感じるわけです。
そんなわけで、今回の対バン、ばってん少女隊のステージはもちろん、フィロソフィーのダンスさんのステージもどんな感じなのか、楽しみにしながら、最新シングル「ロック★with you」などを予習しつつ、大阪は梅田クラブクワトロへ向かうのでありました。
なお、今回のレポはフィロソフィーのダンスのライブ部分が大半ですので、あしからず〜 (ばってん少女隊は、まだツアー途中なのでネタバレ防止の配慮です) 。
■ライブレポ
概要 (セットリスト)
14:00開始 約1時間35分
観客約350人
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フィロソフィーのダンス
0 ファンキー・バット・シック
1 ドント・ストップ・ザ・ダンス
2 ロック★with you
MC 自己紹介
3 ウォータープルーフ・ナイト
4 テレフォニズム
5 ダンス・オア・ダンス
6 サンフラワー
MC 汗をかくライブは良いライブです! +告知
7 ダンス・ファウンダー
8 ライブ・ライフ
※ばってん少女隊のセトリはツアー終了後、追記したいと思います。
→4.30追記:セトリ更新しました。
1 OiSa
2 Killer Killer Smile
3 わたし、恋始めたってよ!
MC 自己紹介、YOIMIYA手拍子練習
4 YOIMIYA
MC 今日の対バンライブについて
5 ダンス・ファウンダー (カバー)
6 スウィンギタイ
7 ジャン!ジャン!ジャン!
8 おっしょい!
最後に、ばってん少女隊 x フィロソフィーのダンス コラボトーク
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●会場の様子
梅田クラブクワトロは、客席最後方からステージまで30m~40mくらい。もともと映画館だったそうで、後ろに行くほど段差を設けてあるので、どこにいても観やすい会場でした。
立ち位置を示すテープ有りですが、空きスペースはほぼ無いくらいぎっしりと埋まり、開演前から熱気で「今日暑いね」なんて声が聞こえてくるくらいです。
ばってん少女隊とフィロソフィーのダンス、それぞれのファンがどのくらいの比率だったか。わたしは隊員 (ばってん少女隊ファンの総称) なので、どうしてもばってん少女隊公式グッズを身につけている方が目につき「隊員多め?」なんて感じましたが、外見で認識できないだけでフィロソフィーのダンスファンの方もかなりいらっしゃったようでした。というのも、私の周りのお客さんは、開演前の会話の内容から察するに、みんなフィロソフィーのダンスのファンの方々だったのです。知らぬ間にアウェイ地帯にいたぜ。
せっかくの対バンライブなので、それぞれのファンが半々ぐらいだったらいいなぁ、なんて思っていると、場内のBGMがフェードアウトしていき、いよいよ開演です!
●序盤:音楽を楽しむ「余裕」
Overture「ファンキー・バット・シック」が流れ、会場内に手拍子が始まり、登場したのはフィロソフィーのダンスの4人。
「おお。。。露出度が高い。。。!」
最新シングル「ロック★with you」のピンク衣装姿、生で観るとすごくセクシーで、色気がハンパない。思わず興奮した驚いたウブなおっさん隊員は私だけではなかったはず。
1曲目は「ドント・ストップ・ザ・ダンス」(MVはこちら) 。
冒頭から日向ハルさんのシャウト「イエ~」が伸びやかに響き、この第一声だけで大満足というか「これこれ、これが聴きたかったんですよ」と、おっさんは小躍りしましたが、それは今日のライブの盛り上がりのほんの序章に過ぎませんでした。
続く2曲目は「ロック★with you」(MVはこちら) 。
日向「東京からばってん少女隊さんへ、愛を届けにやってきました! 私たちはフィロソフィーのダンスです!」
日向ハルさんの威勢のイイ煽りで、曲のリズムに合わせて、会場全体がクラップで自然と1つに。
ライブの鉄則は「1秒でも早く会場の心をつかむ」ですが、「ロック★with you」は先月リリースされたばかりの新曲で、ファン方々の間でもまだ「こうやって盛り上がる」みたいな "お約束" が出来上がっていないはずです。
それなのに、隊員さん含め、すごくナチュラルにイントロからクラップが一斉に始まり、会場の温度がどんどん上がっていくのを感じました。
後のMCで、十束おとはさんが「フィロのスとばっしょーさんの曲って、方向性というか、親和性が高いなって思ったので、今日初めて私たちを観る方もぜひ楽しんでいってください」とおっしゃっていましたが、序盤から一気に盛り上がったのは「曲が馴染みやすいから」という理由だけではなかったと思います。
フィロソフィーのダンス4人のパフォーマンスが、2組のファンを自然に1つにしていました。
かっこいい振り付けから、セクシーな振り付け、そしてときにコミカルな動きも取り入れつつ、随所で舌を出して表情でおどけてみせるなど、「音楽を楽しむ余裕」が伝わってくる、貫禄のパフォーマンスに引っ張られ、フィロソフィーのダンスファンのみなさん、そして隊員さん、みんなが笑顔でライブを楽しんでいました。
●中盤①:今日入隊しました、フィロソフィーのダンスです
最初のMCでは、リーダー奥津マリリさんが、小学一年生のようなカチコチの行進をしながら「 (幼児口調で) 今日、入隊させていただきました、青色担当、奥津マリリです!」
と、本日のツアータイトル「春の入隊式」にちなんだ自己紹介を披露。
「春の入隊式」は、新規ファンを獲得して「ガンガン行こうぜ!」という、ばってん少女隊の攻めの姿勢をあらわすタイトルなのですが、フィロのスの皆さんにかかると、とてもコミカルになります♪
この流れで、各メンバーも「今日、入隊しました♪ ○色担当の~」と自己紹介。
4人のトリを務めた十束おとはさんは、グループが年齢非公表なことをイイことに (?)「この春、17歳になりました。黄色担当の十束おとはです♪」
と、自己紹介して総ツッコミをもらう一幕もありながら、楽しい楽しい雰囲気で次のブロックへ。
●中盤②:「ロー」でアゲる「テレフォニズム」
中盤のヤマは「テレフォニズム」でした。
1つ前の曲が、私が今日1番聴きたかった曲「ウォータープルーフ・ナイト」でしたが、この2曲、静かでしっとりとした曲調で、おしゃれなシティポップ。
ついさっきまでMCで「今日、入隊しました~♪」とか幼児口調で言ってたのが嘘みたいに、大人のムード満点の世界観へ。序盤とは全然違うグループのライブを観ているようでした。
まず「ウォータープルーフ・ナイト」。ニューアルバムの曲なので、多分ライブで披露された回数はまだ少ないと思うのですが、歌割のメンバーをステージ中央に配置し、他のメンバーは端っこ、というかほとんど舞台袖くらいまで移動させ、歌唱メンバーと他メンバーが入れ替わりながら歌う、いわゆる「フォーメーションダンス」の曲でした (他にも色んなフォーメーションがありました) 。
音源で聴いていたときは「おしゃれでかっこいい」くらいの認識でしたが、こんなにフォーメーションで魅せてくる曲だったとは。
歌詞には「前略プロフィール」「H→K (少し前に流行った「話変わるけど」の若者言葉) 」などなど、おそらくフィロソフィーのダンスメンバーが学生時代に流行した時代のキーワードが散りばめられていて、メンバーが4人で揃ってダンスするのではなく、ステージを広く使い、あえてフォーメーションに分かれることで、「過去」に戻って歌うメンバー、「現在」からその姿を俯瞰で見つめるメンバーとで分かれている、そんな姿を表しているようでした。
「忘れらんないね the good old days」
そして、中盤のヤマ「テレフォニズム」(MVはこちらから) 。
ムードたっぷりになった会場に、電話のコール音が鳴り響き、都会で恋する大人の女性の切ない心情が歌われました。
1つ前の曲で、10代のギャルだった少女が成長し「過去」を振り返った後に、「現代」を歌う曲が展開される、そんなストーリーを感じました。
どちらの曲も、「ハイ」になってウェイウェイ踊る曲ではなく、「ロー」でゆったりとリズムに合わせて体を揺らす曲なので、見た目には分かりにくいのですが、多分、会場の多くの方が「最高のライブが展開されている! (しかもこの先まだアガりそう♪) 」と、「テレフォニズム」中に感じていたのではないでしょうか。
●終盤:ライブで体験する「ダンス・ファウンダー」
中盤のしっとりゾーンから一転、ロカビリー調の「ダンス・オア・ダンス」、そして「サンフラワー」で楽しくアガるなど、怒涛のハッピー空間が繰り広げられました。
特に「サンフラワー」のサビ、「ひまわりが咲いている」と奥津マリリさんが歌うパートで、ステージ全体が照明に照らされて、じわぁ〜っと黄色く彩られていく光景は、なんとピースな空間だったことか。
そして、クライマックスは「ダンス・ファウンダー」 (MVはこちら) 。
直前のMCでは、リーダーから渾身の煽り。
奥津「汗をかくライブは良いライブです! みんなマスクの替えは持ってきてますか (笑) ?」
(ここで「ダンス・ファウンダーのイントロが流れ出す)
奥津「でも私たちの時間はこんなもんじゃ終われないから! ばっしょーが出てくるまで、もっとステージを盛り上げて!」
煽りを入れることを計算して「ダンス・ファウンダー」のイントロが原曲から少し長めにアレンジされていたように感じました。練り上げられた最高の展開で「ダンス・ファウンダー」がスタートです♪
「あなたもっといけるでしょ」
「ここに 間違ったステップなんてないんだ」
と、自由で平和、かつ挑発的な歌詞で会場を煽る、フィロソフィーのダンスの高らかな歌声で、お客さんは大盛り上がり。
さらに、Aメロ、Bメロと歌割りメンバーの担当カラーに照明が切り替わり、サビではカラフルな4色の照明に。
音源で聴くだけでは決して体験できない、ライブに最適化された演出とパフォーマンスが見事に調和した「ダンス・ファウンダー」でした。
なんというんですか、やはりライブなんですよ。ライブで体験しないと伝わらない音楽の楽しさを実感しました。
日向「大阪〜! もっと一緒になろうぜー!」
この後、最後の曲「ライブ・ライフ」では、メンバー同士、お互いの体を触り合うR指定気味なアドリブもありながら (笑) 、フィロソフィーのダンスによる、楽しい楽しいステージは幕を閉じたのでありました。
●ばっしょー x フィロソフィーのダンス のMC
ネタバレ防止でばってん少女隊のライブ部分はほぼ割愛しますが、中盤のMCで少し絡みがあったところ、そして最後のMCで両グループがステージにそろってトークした部分を以下にレポします。
<中盤のMC>
上田「今回、フィロソフィーのダンスさんと対バンさせていただいたんですけど。。。」
希山「今日は舞台袖で、ずっとライブを観させてもらってました。フィロソフィーのダンスさんは、本当に表情が。。。」
瀬田「太陽みたいだったよね」
(舞台袖から) 「ありがとー!」
上田「おぉ! 返事がもえらるシステムなんですね (笑) 。ありがとうございます」
<最後のMC>
上田「今日はせっかくなので、みなさんに登場いただきましょう!」
(フィロソフィーのダンスさん登場)
奥津「ファンの皆さんがあたたかくて、今日は私たちの曲も歌ってくれて」
(※ ばってん少女隊のステージで「ダンス・ファウンダー」をカバーしました)
希山「音源で聴いてたんですけど、今日、生で聴けて鳥肌が立ちました」
十束「今度は、私たちがばっしょーさんの曲を歌いたいね」
奥津「。。。でも、私たちが「おっしょい!」でおいさー!とかやったら、本当にお祭りみたいになっちゃうかもしれん (笑) 」
上田「それも観てみたいです♪」
(この後、十束おとはさんと、瀬田さくらさんの共通の趣味がゲームなのでAPEXを一緒にやろうという話題でひとしきり盛り上がってから)
上田「お互い2015年デビューの同期、ということで、今後フェスでご一緒したら、ご挨拶させていただいて。。。」
春乃「"お友達" って名乗ってもイイですか?」
日向「こんな老婆 (ばあや) たちでイイんですか (笑) 。こちらこそよろしくです」
(そして、ひとしきり、告知をすませて)
上田「今日は本当にありがとうございました」
奥津「こちらこそ。ばっしょーさんから福岡のお土産、通りもんと、めんべいをもらったんですけど、私たち瞬間で食べました」
上田「うちの中学生 (柳美舞さん) と高校生 (蒼井りるあさん) にお土産を渡させまして」
奥津「。。。中高生〜!?」
最後の最後に、ばってん少女隊の年少メンバーは、ごりごりの未成年だったことに奥津マリリさんが驚いたところで、本日の対バンライブは全て終了。
上田「それでは以上、私たち。。。」
6人「ばってん少女隊、でしたー!」
上田「そして!」
奥津「私たち!」
4人「フィロソフィーのダンス、でした!」
全員「ありがとうございました〜!」
■雑感
梅田クラブクワトロは、大阪駅から徒歩で5分くらいの場所にあるビルの10Fにあるライブハウス。今日はあいにくの雨でしたが、大阪駅から地下道を通れば、ほぼ雨に降られずにたどり着けるナイスな場所にありました。
朝、新幹線で東京→大阪へ移動したのですが、ゴールデンウィークということで、東京駅の改札は人でいっぱい。去年、一昨年は「緊急事態宣言」が発令されていて、「平時」のゴールデンウィークは2019年以来なんですね。
今日のMCのなかで、奥津マリリさんが「時代が変わるなかで、ずっとアイドルを続けるって、オレらえらいね」という話をされていました。エンタメ業界は、本当に大変な時代と戦っていると思います。
今日のライブも、もしコールがあれば、もっともっと盛り上がったんだろうなと思うし。。。
そういうなかで、最初に書いた通り、ばってん少女隊は色んな年代のアイドルと対バンすることで、「未来」を見据えて動いているように感じています。フィロソフィーのダンスさんも、現在新メンバーオーディションを行なっているそうで、こちらも「未来」に向かって進んでいます。
最後に触れたいのが、今日のばってん少女隊のステージで披露された、「ダンス・ファウンダー」のカバーについて。
歌割りは4人なので、希山愛さんと蒼井りるあさんの2人がマイクを持たず、ダンスに専念していたんですが。。。
2人の笑顔が、めちゃくちゃ良かった。
「ダンス・ファウンダー」で、今日、私が最も刺さった歌詞
「ここに 間違ったステップなんてないんだ」
それを体全体で表現するように、終始笑顔の2人がダンスを楽しみ、まるで「ダンス・ファウンダー」がばってん少女隊の曲であるかのように「新しいダンスを」、音楽を楽しむ「余裕」をもって踊っていました。
そして、最年少の柳美舞さんの歌声も良かった。
明るい未来を感じさせてくれる、素晴らしい対バンライブでした。
今日のライブを通して、またばってん少女隊が進化することを期待しています。
ばってん少女隊とフィロソフィーのダンスさんとの対バンが今日だけでなく、再び実現することを願うとともに、今日すごく楽しかったので、これから始まるフィロソフィーのダンスさんのツアー、ファイナルの東京公演 (6.26@TOKYO DOME CITY HALL) のチケットを取ろうと、おっさんはいそいそと準備を始めています。
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