論文:ユースケース記述の規則への整合性検査に向けて
本日はこちら。
SESのカンファレンスペーパーですかね。最近興味が出てきた要求レベルでのモデル検査関連です。
まとめると、
・ユースケースで機能要求を表現、規則を検査式で表現
・これらを状態遷移モデルとしてとらえ、機能要求が規則を守れているかを判定する
・ユースケースの解析には自然言語処理を使う
という話のようです。
また気になるところを引用していきます。
ユースケースの検査手法がいくつか提案されている
そうなんですね、知りませんでした。教えてほしい。
検査式は、各フレームという動詞がとりえる格構造のパターンを項とするCTL式で記述される
単純なモデル検査ではなく、ユースケース記述が自然言語であることを前提に、ユースケース記述からコアとなる主語と述語相当を取ってきて、それが法令等に反していないかを検査する、ということだと理解しました。(違ったらすみません)
自然言語処理が入っちゃうと話が格段に難しくなってしまうので、純粋に形式的に書かれた要求仕様を前提にする、で個人的にはいいんですけどね…。
ユースケース文そのものではなく、その格構造に着目することで、構文や活用が異なる文の間の同義関係を見つける
これつまり、ユースケース文自体が形式化されていれば機械的に状態遷移モデルに変換するのは全く問題はないということを言っているのですね!うーんちょっと実物を触ったことがないので感覚がないですが、希望は持てるということを認識しました。
話としてはこれで終わりで、今後は実装します、となっています。
分野としては興味あるのですが、自然言語処理を前提としない論文を探してみます。