ISTQB CTFL_AuTの概要

ISTQBから自動車のソフトウェア向けのテスターのシラバスが出ているので、ちょっとご紹介。

ご存じの方も多いかもしれませんが、ISTQBではドメイン依存のテスト技術について語っているシラバスがいくつかあります。例えば、モバイルとかギャンブル(!)とか。Automotive Software Testerでは以下の引用をして、ドメイン依存のシラバスが必要なんだ、と言っています。

One of the seven principles of software testing is “Testing is context dependent”

テストは条件次第、ってやつですね。

Automotiveについて全部語ると大変になるので、何本かに分けて話をしようかと思います。今日は概要を話します。

まず目次を眺めると、

(だいぶ省略しますが)

1.Intro

2.Standards

3.Virtual env.

4.Test technique

です。やっぱり車の特性として標準がいくつもあるってことが特徴的なのでしょうかね。まぁそれってほかの分野でも同じかな、と思いますが。

2章では、Automotive SPICE、ISO26262、AUTOSARが紹介されています。内容読みましたが、それぞれの標準の概要を理解するという目的であれば参考になる資料かなと思います。

3章では、車のバーチャルテスト環境の話があります。ここも特徴的(というか名称が特別なだけかも)です。車にかかわったことがある人だとわかると思いますが、HiLS/MiLSなどなど、まとめてXiLS、や、オープンループ、クローズドループの話など。これも車の世界では常識なのでシラバスで学習するのはアリだと思います。

4章は車ならではのテスト技法。これも名称だけの問題かもしれませんが、MISRA-C(コーディング規約)やMCDC(C0, C1などの仲間)、バックトゥーバックテスト、フォールトインジェクションテストなどあまりなじみがない人にとってはなんのこっちゃという技法が出てきます。

こんな感じで、さらっと車載のテストについて眺めるにはちょうどいい資料なのかな、と思います。会社ではこれを使って車載の導入研修しようかな、と画策しています。

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