5値の境界値分析

先日↑で境界値分析の話をしました。JSTQBのシラバスで述べられている境界値分析のカバレッジは2ポイントと3ポイント(2値と3値)です。僕の職場の人で「5値」と言っている人がいたので、その考えを紹介したいと思います。前提は、上の記事と同じにします。

パーティションA: 0以上2未満

パーティションB: 2以上5未満

パーティションC: 5以上

パーティションB/Cの境界値5に着目します。

2値では4、5

3値では4、5、6

5値では3、4、5、6、7以上

という選び方になるということです。ポイントは3値との差異、3、7以上の二つですね。3の方は同値パーティションが狭いので、7以上の方に着目します。

7以上で新たな欠陥が見つかる場合はどんな場合でしょうか。5、6については、x≧5であるべきところ、x=5と実装してしまっているケースですかね。x>5についても該当すると思います。7以上については、x>6とかの場合が該当しそうですが、あまりそういう誤りはしなさそうですね。

聞いたところによると、7以上というのは256とか、128とか、ほんとうに任意の値だということです。つまり、境界値以外の同値を狙っていることになります。他の言葉でいうと「中間値」ですかね。

というわけで、5値というのは実は3値の境界値と同値の考え方が混じっているものだと思われます。5値の境界値、というと混乱を招きそうなので3値の境界値と同値の中間値などと表現する方がよさそうだな、と思います。


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