ISTQB CTFL_AuTの2章まとめ

こちらの続編です。2章は超ざっくりいうと、「標準」の章です。ASPICE、ISO26262、AUTOSAR、それらの比較、という節構成になっています。いずれもまずは概要の説明をして、テストに深くかかわる箇所を抜き出して説明する、という構成です。

ASPICE

テストに関連するプロセスがどこか、ASPICEで頻繁に言及されているテスト戦略やリグレッションテスト戦略についての考慮点、ASPICEでのテスト文書の考え方(一部29119‐3参照)、SWE4における検証戦略の考え方、ASPICEにおけるトレーサビリティの考え方、が書かれています。

トレーサビリティの話は↓でも少し説明しているので興味があれば見てください。

26262

安全文化へのテスターの貢献、テスト関連プロセス、ASILがテスト活動にどう影響するか(特にテスト技法やテストタイプ)、が述べられています。

AUTOSAR

あまり量が多くなく、AUTOSARがテスターの活動にどう影響を与えるか、だけ書かれています。

比較

ASPICEと26262、またISTQBのプロセスの比較などが行われています。ASPICEも26262も要求されている、または、現状ASPICEのみを考慮しているが、26262にも対応する必要が出てきた、というケースにおいては有用な文書になると考えます。


それぞれ、標準の本体を読みに行けばわかることがまとめられているものだととらえればよいと思います。初めて自動車関連ソフトのテストをする、というときにまず読んで、そこから何を勉強すればよいかを知るという目的に使うのが一番適切かもしれないですね。

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