A-SPICEにおける品質保証

こちらでA-SPICEの検証や品質保証について話をしました。今日は品質保証にのみフォーカスして話します。

A-SPICEでは品質保証はSUP.1という支援プロセスに該当します。そこで言っているのは作業成果物やプロセスが決められた規定や計画通りかどうかを保証する作業のこと、ということです。この文言からわかる通り、フォーカスは作業成果物やプロセスの規定への準拠度合いなので、どちらかというと形通りにやっているかを見ると考えられます。

作業成果物の品質保証については、レビューの重要性が多く語られていて、レビュー方法やレビュー基準、レビュー頻度やレビューカバレッジ、参加者などの定義、またレビューのエビデンスが求められます。作業成果物の品質がレビューによってすべて保証される、というのは直感的に違和感がありますね。意図するところは、当初計画した品質基準を満たしているかを(テストも含めた各種活動の)エビデンスをもとにレビュー(評価)すること、なのではないかなと考えています。

またプロセスの品質保証はプロセスアセスメント、監査、問題分析、定期チェックを指す、と記載があります。これをプロセスのレビューと呼んでいる個所もあるので、結局レビューの意味が広めなのかもしれませんね。

あと、プロダクトそのものの品質保証についてはエンジニアリングプロセス本体で検証戦略を定義してSYS. 4などでテストが行われることになっているのでSUP.1のフォーカスではなく、全体的に作業成果物がちゃんと作られていてプロセスが守られているかを横断的にチェックすることにしているのだと推測もできます。

なんにせよ、A-SPICEむずかしいですね。。

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