ISTQB CTFL_AuTの3章まとめ

などの続編です。

3章はテスト環境の話です。自動車ドメインになじみがある人だと、HiLSとかSiLSとかという言葉をよく耳にすると思います。そこら辺の話です。車業界にはプライドがあって、殊更違う言葉を使いたがるのかもしれませんが、個人的には、車だから特別な何かがある、とは思っていません。

一応特徴的な用語などを説明します。

オープンループ:テスト対象からの出力が、テスト対象への入力に影響を与えないテスト環境のことです。フィードバックがない、というと直感的でしょうか。

クローズドループ:オープンループの逆です。フィードバックが働くシステムです。

この二つを比較すると、クローズドループの方が高度な処理が書けたり、現実に近いふるまいをさせたりすることができます。ただ、どんなふるまいをするかがフィードバックをさせるソフトウェア(多くはモデルでしょうか)に依存するため、テスト対象への入力がすべてコントロール可能ではなくなる、という弱みもあります。


XiL:MiL、SiL、PiL、HiL、ViL

何をテスト対象とするか、でXの部分が変わります。Modelがテスト対象の場合は、MiL、といった具合です。どれを使うかはテストレベルに大きく依存すると考えられます。シラバスの方ではよく使われるMiL/SiL/HiLについて、メリットデメリットやテストタイプごとの向き不向きの説明がされています。


車業界ではオープン/クローズドループという用語はそこまで頻出ではないですが、HiLSなどは常識のように使われるので、覚えておくとお得かもしれません。他の章でもそうでしたが、本シラバスは車業界の入門編、と捉えておくのがよさそうですね。

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