見出し画像

書店営業というお仕事と、長年の経験で感じた書店営業の必要性。

最近、気がついたら体重が増えており、目指せ4kg減量!そのためにお酒控えて運動したいと思います。

ということでこんにちは、出版社成山堂書店、営業グループの大杉です。

さてさて、色々な業種に「営業」という職種がありますが、出版社にも「営業」という仕事があります。

各出版社、やっていることに多少の違いはあると思いますが、その最たるものに

「書店営業」というお仕事があります。

あ、ちなみにワタクシ大杉は、都内、都内近郊の書店の他、大阪・神戸、名古屋、仙台方面の書店を担当してます~。

では、書店営業では、どのようなことをしているか?というと、主には5つあります。

①新刊・重版本の案内をして注文をもらう
②欠品している本のチェック
③旧版等の返品漏れがないかのチェック
④自社・他社の売行き確認
⑤業界に関する情報交換・共有

このようなことをしています。

1店舗で複数のフロアに分かれているお店は各フロアの棚担当に会うので場合によっては1時間以上いることもあります。ときには、一緒に棚作りをお手伝いすることもありましたよ。

次に書店営業を長年やっている私が感じたことをちょっと紹介しますね。

私は成山堂書店に入社して14年になりますが、ここ5年くらいまとまった冊数の注文をもらうことが難しくなってきたなぁ~と感じています。書店でなかなか売れない時代となり、初回に入れる冊数も抑えられています。また、大型店舗のチェーン店では、書店本部で一括注文しているので、店舗ごとで発注していないパターンもあります。

そんな状況下の中で

「書店営業をやる意味とはなにか?」

と考えることが多いです。色々と考えていく中でたどり着いた答えが 、

「書店のフォローをいかにできるか。また、書店員が持っている業界関係の情報を自分がどれだけ引き出して、社内へフィードバックできるか、また私自身の情報網をいかに広げられるか」というところになってくるのかなと思いました。

業界関係の情報を引き出したり共有したりするのは、今も昔も変わっていませんが、「フォロー」という部分、なぜそこが大事かというと、本来、書店さんの仕事は「入荷された本を並べたり、売れたものは補充し、返品対象となった本はきちんと出版社に戻すこと」ですが、多くの出版社の商品を扱っているので時には漏れてしまうこともあります。

以前、訪問したとある書店さんでは旧版と改訂版が一緒に入っていて、旧版をすぐ返すようお願いしたところ「棚の管理ができていなくてすみません。でもすごく助かりました。」という声をもらったことがありました。

また、ある書店では「海事の棚をどういうふうに作ればいいかわからない」とのことなので、1時間かけて棚に入っている本を一度出して、法令関係、航海関係、造船関係と分野ごとに流れを作って担当者から「時間とらせてしまいすみません。でもさすが版元さん。自分で作った棚とは全然違う。」ととても感謝されました。

書店でなかなか売れない時代だからこそ、書店さんと一緒に売り場を作っていくことが大事になってくるのかなと思います。

ということで、今回は、書店営業というお仕事について書いてみました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?