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[鍼灸]どんなに美しい花も

いつかは、枯れてしまう。

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者も遂にはほろびぬ、偏ひとへに風の前の塵におなじ。
『平家物語』の冒頭です。

世の中のことは、諸行無常です。
でも、それでも、僕たちは諸行無常に立ち向かっていますよね。
老いも美も、健康も。

鍼灸術は、多分100%回復を求めていない施術方法だと思います。
未病の段階であれば、ほぼ100%に向けて体調を回復を期待できるような施術ですが、たとえば、HP(ドラクエに例えます)が、25/100 だとしたら、55-60/100を目指していき、60-70/100を目指していくといったような、少しずつ良くなっていくイメージです。

ちょっと毒を吐きます。

皆さん、風邪をひいて薬を飲んで何日くらい体調悪いですか?
概ね1週間程度は、風邪薬や抗生剤を飲んだりするでしょう。
あぁ、風邪っぽいなぁ病院行こうってなりますよね。
そして、病院で数日分の薬をもらってきます。

でも、鍼灸施術は、一回で結果を求めませんか?

首肩腰痛くなっても我慢して、もうダメだってなったら、鍼灸院に電話して予約を取る。

そして、1回で結果を求める。
こんなことないでしょうか?

体調が一気に悪くなった場合は、まずは病院で検査ですよね。
何かしらの原因がわかっていて、ちょっとずつ腰が痛いとか、首が痛いとか。そうなったら、悪くなる前に鍼灸施術を受けたほうが良いです。

時間がかかった分、治るのにも時間がかかると思います。

諸行無常は、決して
100% →→→→→ 0% へ向かうんだということではありません。

同じ状態は続くことはないんだということです。
良くも悪くもなるけれど、最終的には終わりに近づいていきます。
だからこそ、これに対抗するように人類は頑張ってきました。

今日は、そんなことを思いました。

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