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2021年7月19日「ヒバクシャと出会うカフェ」報告

7月19日に「ヒバクシャと出会うカフェ」第2弾をオンラインで開催しました。

「ヒバクシャと出会うカフェ」とは

「被爆者の方とお友達になりたい!」という私の思いが原点の交流会です。証言会ではなく、ヒバクシャのみなさんと1人の「ひと」として出会い、交流し、この先も長くつながれる関係を築くきっかけを作りたいと思い、高橋悠太(慶應義塾大学2年)くんと企画しました。

第2弾は沖縄尚学高校の皆さんと!

今回は、沖縄尚学高校地域研究部の7人と長崎で被爆された田中煕巳(てるみ)さんを囲みました。

地域研究部(通称「ヨザ部」)の皆さんは、普段からハンセン病などの差別の問題や沖縄戦の継承、町もどし、伝統舞踊の実践や継承など、幅広い分野で活発に活動されています。そんな皆さんと田中さんがどう交わっていくのか、主催者側として開催前からとても楽しみにしていました。

当日は、「あの日(8月9日)のこと」、「その後のこと」、「最近のこと」に分けてお話し頂きました。ヨザ部の皆さんからは、「当時はどんな物を食べていたのか」、「爆風がおさまった後、近所の人とどんな会話をしたか」などの素朴な疑問が挙がりました。また、「沖縄でも自分と同じくらいの生徒たちが授業がなくなって訓練をさせられていたが、長崎の生徒たちはどんな風に戦争のための活動(動員)をしていたのか」という沖縄と関連させた質問も挙がりました。

田中さんからのメッセージ

田中さん自身も沖縄を何度か訪れたことがあるそうで、最後の交流タイムでは、沖縄への想いを熱く語って下さいました。その中で沖縄の基地の問題について触れたとき、「国同士がいがみ合わないようにしていきたい。そして、何かあったときにもし核兵器が使われたら取り返しのつかないことになる。だから、なくしたい」という重要なメッセージを伝えて下さいました。

皆さんからの感想では、「ハンセン病の問題と原爆は全然違うかもしれないけれど、平和を目指している点で同じだと思う」と、自分が勉強している問題と繋げて考えてくれたり、「広島や長崎のことではなく、『田中さん』のことにもっと詳しくなりたい」というカフェの原点を達成できたような感想をもらい、企画して良かったなと心から思いました。

田中さんの優しさ、温かさに包まれた素敵な2時間でした。

それぞれの胸の中に「ヒバクシャ」ではなく、「田中煕巳」さんが生き始めています。

自分の家族や学校の仲間たちと一緒に被爆者のみなさんに出会いたい方、あるいは一緒にこのカフェを運営してみたい方は、私までぜひご連絡ください。

#ヒバクシャと出会うカフェ

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