見出し画像

2021年6月7日「ヒバクシャと出会うカフェ」報告

6月7日に「ヒバクシャと出会うカフェ」をオンラインで開催しました。
「被爆者の方とお友達になりたい!」という私の思いが原点です。証言会ではなく、ヒバクシャのみなさんと1人の「ひと」として出会い、交流し、この先も長くつながれる関係を築くきっかけを作りたいと思い、高橋悠太(慶應義塾大学2年)くんと企画しました。

第1回目の今回は、胎内で被爆をされた広島出身の濱住治郎さんを迎え、私の大学の仲間3人(明治学院大学4年生)とともに、彼を囲みました。
最初に、参加者全員に自己紹介をしてもらい、その後、濱住さんの被爆体験をお話頂きました。その中で「母のお腹から見えた原爆」という言葉が心に残りました。被爆して亡くなったお父さんの年に自分がなったときに、父がどんな気持ちでなくなったのかと考えるようになったそうです。「その日のことも、父のことも知らないが、自分なりに知っておきたかった」と濱住さんは語りました。

その後の交流タイムでは、「被爆者であることを認識したきっかけ」や「原爆を正当化する意見を持つ人に対してどのような工夫をして証言をしているか」、「平和教育はどうあるべきか」など多くの質問が挙がり、濱住さんに答えて頂くと共に、参加者も互いに意見を交わしました。

参加者からは「濱住さんはミッションを持って生きてこられたと感じた」、「自分からアクションを起こして、被爆者の方の苦しみを自分事にしていきたい」、「日本の被害と加害の面をどう学んでいくか。世界に核兵器の非人道性を訴えるためには、日本が犯したことも聞きつつ、日本で起きたことも伝えていかなければならないと思った」という感想を聞くことができました。思っていた以上に、みんなが多くのことを感じ、考えてくれてとても嬉しかったです。

最後に濱住さんから「世界をどう作り上げていけば良いのか、その中で核兵器をどのように考えていけば良いのかを、みんなと考えていきたい」と、メッセージを頂きました。

それぞれの胸の中に「ヒバクシャ」ではなく、「濱住治郎」さんが生き始めています。
自分の家族や学校の仲間たちと一緒に被爆者のみなさんに出会いたい方、あるいは一緒にこのカフェを運営してみたい方は、私までご連絡ください。

画像1

画像2

画像3


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?