尊敬や憧れ

虎と水色のたぬきが、

「好き」には、「尊敬」「憧れ」が
伴う。

と話しているのを

のぞき見した。

面白いなと思って自分はと考えたが、

結論、伴いません。

私には、いろんな理想のお手本がいた。

かっくいい〜、真似しよ。てへっ♥

上手に真似しましたね〜。

よし、よしと自分を褒める。

お手本さんは、後々好きな友達にはなるけど、お手本さんではなくなる。

好きになると、憧れではなくなる。

1人、今も尊敬してる人がいる。

23才から12年間もエアロビクス三昧だった。

飽き性の私がこれほど、長く続けたものはない。

何故続けられたか。

尊敬する人、憧れの人がいたからだ。

その人は、インストラクターで、

すごい人気があった。

スタジオは、毎回満員。

床がみんなの汗でビッショビショ。

すべるわ、すべる。

大きなカガミは、真っ白。

くもって姿が見えません。

動きづらいったらありゃしない。

楽しい。むちゃ楽しい。

インストラクターは、

身長がおんなじくらいで、体型もおなじくらい。

同じレオタードを着て、遠くから写真を撮ると間違われる事があった。

ついでに名前もなんとなく似ていて、

誕生日も近かった。

年齢は違う。

身体つきが似てるので、ほんまにコピーみたいに動いていた。

まわりから、

「杉山さんきちがい」

と言われたり

「追っかけ」

と言われた。

真似したい。

でも仲良くは、なれない。

他のインストラクターとは仲良くなった人も

いるし、

興味のある人とは、ほぼ仲良くなれたのに。

何故なれなかったか。

彼女は、

「好き」を受け入れてないようだった。

ある日、

「杉山さんて、ほんま人気すごいですね」

と聞いてみた。

「私は、誰もの2番だから、人気があるようにみえるんやで」

と答えた。

わっ!なんか凄いな、思った。

たぶん1番も目指してないと思う。

といって、2番を目指してたわけでもなく、

たぶん、みんなと楽しくレッスンができたら

良いとそれだけ思っている気がした。

身体のことを勉強してて、カイロプラクティックの資格もとり治療もしている。

もちろん、インストラクターもしている。

私は、もうエアロビクスはしないけど、

話かけたり、声かけられたりはする。

今も素敵だなとか凄いなとか尊敬もしてる。

けど、もう真似しようとも思わないし、

好きかと聞かれたら好きだけど、

何か違う気がする。

尊敬してる人って聞かれたら

即答で杉山さん。

でも好きな人ではない。

虎や水色のたぬきの方が

好き。大好き。

ごめんな。尊敬してないわ。

てへっ♥