いまだ金時ラジオNote用正方形Logo

第5回錯覚資産_主題の3

フランケンとの対談
00:00 | 00:00
いまだ金時ラジオ 第5回錯覚資産
主題3錯覚資産を医師の社会でどのように利用するか?閉鎖的な組織と開かれた世界の違い

錯覚資産を何処に蓄積するべきか?
・医局のような閉鎖的な組織
一般には教授や直属の上司に対して、錯覚資産をいかにして蓄積するかがポイントになるであろう。教授や上司に気に入られることは非常に重要だ。上司が夜遅くまで職場で仕事をするタイプであれば、自分も遅くまで残るべきであろう。逆に、17時で仕事を切り上げる働き方、飲み会に参加しないスタイルは、上司に「なんだこいつ?」という印象を持たれてしまう。これが、負のハロー効果を生み、「成果をだしている?なんかずるしてるんだろう」みたいな感情ヒューリスティックを生む。
閉鎖的な組織では、いかにして、直属の上司に錯覚資産を蓄積するかがポイント。そして、★ネガティブゲームである。ただし、その組織から一歩外にでたら、その錯覚資産は使えなくなるデメリットもある。

ネガティヴゲームに応用した時、錯覚資産を最も端的にいうと、「評価をする権利のある人に気に入られろ」というものになる。
1.あいつは上司に媚を売っているだけだ!という負け惜しみが構造的に無意味であるということを理屈っぽく説明しているに過ぎない。
2.認知行動学は出世戦略に応用できるんだよ、と書いたに過ぎない。
この二つにこの本の非難は集約される。
筆者の達観しているところは、わかってんなら実践しろよ、ループが拡大すると、その「実力」も手が付けられないほど大きくなるぞ。と斜めに切って捨てる姿勢だ。

身も蓋もない言い方をすれば、
自分の信念なんかは、とりあえずしまっておいて、錯覚資産で影響力を大きくしてから信念とやらを実践すればいいよ、って話。
もしかしたら、先輩が後輩をいいように言うこと聞かせるための武器に使うテキストなのかもね。

・開かれた世界(例えば全国学会で存在感を示す)での錯覚資産
学会発表は、錯覚資産を蓄積するための良いアピールの場になる。これはリアル自分をアピールできる。この場合、錯覚資産を蓄積すべき対象は不特定多数になる。★ポジティブゲーム

開かれた世界では、エッセンシャル思考で、個人のレイヤーで小さなトゲを束ねて伸ばす。クリックモーメントをつかみ、自分と同じような大きさのトゲを持つ人間(ハブになる人物)とであい、私達というレイヤーでさらに大きなトゲをつくる。それを束ねて先鋭化。
この過程を、錯覚資産を複利運用することで、加速するのが王道になりそう。開かれた世界で錯覚資産を蓄積、複利運用するために、Twitterやブログはわりと良いツールになるかも。

ネットでのインフルエンサー的な評価の広がりは、実際のビジネスシーンで、虚像となるリスクはあるよ。取って来た仕事がガチガチの能力オンリーのビジネスってあるし。意外と外科の世界ってそうでしょう?大変に危ないこと言ってるけど。
実際に、過大評価の挙句トンデモナイ場所に放り込まれて恥かいたことのいっぱいあるし。

これって、クリックモーメントで出てきた社会規範の話と一緒なのかな。錯覚資産が使える領域とは、社会規範の緩い世界。ビックマウスががちがちの世界に来ると「化けの皮が剝がれる」メカニズムだろう。錯覚資産の限界を示唆するね。
ただし、錯覚資産は虚像かというと、必ずしもそんなことは無くて、駆け出しのころに錯覚資産に過大評価してもらっていたころと、今の自分では、いわゆる実力というものが全然違う。

錯覚資産ループに実力をつけてもらった今ならば、10年前にポンと戻されたら、偶然に頼らなくても今と似たような立ち位置に戻ってくる方法論はいくつか具体的に想定できる。要は、再現性のあるスキームにする実力が伴うってことだよね。
この違いはやはり無視できない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?