いまだ金時ラジオNote用正方形Logo

第9回ニュータイプの時代1

フランケンとの対談
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開会の挨拶
なぜこの本なのか?

さて、今回はガンダムの話ですよ。ガンダム。
ニュータイプとか言ってますから。まあガンダムは一瞬も出てこないですけど。

前回のいまだ金時ラジオが終わって、次何やろうって言った時に、どちらともなく「ニュータイプの時代」だろう、って話になった。
僕らが何タイプかとかいう話は置いといて、とにかくビンビンくる内容の話なんですよ。

僕らは自分のキャリアをどうデザインするべきかっていう話をこのラジオでやってきた。エッセンシャル思考、コネクティングドット、クリックモーメント、錯覚資産、フラクタル、スモールワールド
そしてそれを実践する嫌われる勇気
運用するときのマネーの文脈、すなわちバリューとクレジット(ゴッホとピカソ)の扱い方。

今回は、順番が前後するけど、1番最初のスタンスに関わる話をします。
ビジネスに携わる人間の基本スペック、ここについての解釈の話題になります。

この本は、かなり内容が濃い。読み応えがある。
そして、今回のコンテンツは過去最大ボリュームになる可能性があります(笑)聞き始めた方は覚悟しておいてください。

著者である山口さんのかっこいいセリフ(冒頭)
この本は少々大げさな言い方をすれば、資本主義の脱構築に関する本だ。

いきなり難しい括り方しましたね。脱構築とか言って、ついてこれるリスナーがいるっていうのがこのラジオの変なところではあるんですが。
脱構築、デリダですね。橘玲の「読まなくていい本の読書案内」で出てきました。飲茶先生の本にも頻出です。
要はですね、「構造そのものをぶっ壊さずに、構築要素の上下、あるいは主従をひっくり返すことで、別の価値観を生みましょう」ってことなんですけど、なんかむしろわかりにくくなっちゃいましたかね?

本の構成としては、「古いスキームでは当たり前とされていた考え方」これをオールドタイプと称して、それに対して「これからの世界ではどの様に考えるべきなのか」を提案する、それを実践できる人種がニュータイプだよって、対比させていく構成となっている。

1番大きなメッセージとしては「問題の希少化」というパラダイムシフトで、これがどういうものかをひとつづつ解説していくのがテーマですね。
その辺りの触りを博士の方からお願いします。

それでは、本の中から気になるフレーズを抽出してきます。
・20世紀的優秀さの終焉
従順で、論理的で、勤勉で、責任感が強い。いわゆる優秀な人材は、今後「オールドタイプ」として急速に価値を失う。
一方、オールドタイプに対して、自由で、直感的で、わがままで、好奇心の強い人材は、「ニュータイプ」として今後は大きな価値を生み出す。

これは今まであるべきと考えられている人物像ってやつを全否定する入りですね。

・モノが過剰になり、逆に「問題」が希少になっている。人類史上初めて「問題が希少で解決策が過剰な時代」に突入する。
正解を出す能力、問題を解決する能力の価値が減る(MBA、人工知能など)論理的に同じ回答にたどり着く

それに伴って、
問題を発見できる人に価値が生まれる
イシューからはじめよ という書籍の中でも、目の前の課題を手当たり次第に解決していく方法を犬の道とよんでいて、フォーカスすべきは、「自分が解決すべき真の課題」を見極めることと書いている。問題が希少で、解決策が過剰な時代というのがキーワードになります。

6つのメガトレンド
・飽和するモノと枯渇する意味
・問題の希少化と正解のコモディティ化
・クソ仕事の蔓延
・社会のVUCA化
V = V o l a t i l e (不安定 ) 、 U = U n c e r t a i n (不確実 ) 、 C = C o m p l e x (複雑 ) 、 A = A m b i g u o u s (曖昧 )
・スケールメリットの消失
・寿命の伸長と事業の短命化

イントロで結構お腹いっぱいですね。
でも、この本はこの辺りの内容の解説と、これを意識してどういう戦略で生きていくべきか?というか、ニュータイプはどう考えるのか?ということを順を追ってわかりやすく教えてくれます。
この辺のストーリーラインが一本化しているにもかかわらず扱う内容の幅が広いところは技術ですよ。圧巻。最近垂れ流しているメッセージをひとつのストーリーラインにまとめ込む作業をしているので、この山口さんがいかに天才かを思い知らされます。それを感じさせないのがまたかっこいい本ですよ。

この本は全部で9章からできていて、最初の一章二章が大枠を説明するパートで、この本が推す「ニュータイプ」なあり様が何故求められるのかっていう話が書いてますね。

三章以降で、ニュータイプの戦略、思考、スタイル、マネジメントなどについて書かれている。この各論ではとても全部網羅できないので、僕らがそれぞれ気になった部分についてピックアップして紹介していきましょう。

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