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第1回「時間を大事にする」という言葉の意味 主題2 僕は死にかけた

フランケンとの対談
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死にかけたことある?
これはズルい問いかけなんだけど、この経験は個人の人生観をガラッと変えてしまう

僕は控え目に言ってもワーカホリックの典型だった。

座右の銘は「ライバルは昨日サボらなかった自分」
目覚めると「時間を浪費した」

今かんがえると、完全におかしい!

当時の僕にとって、

世の中は「やりたい仕事」と「やらなくてはならない仕事」

「僕にしか出来ない」と思っていたものもおおかった。
人としての義務でもあると思った。

それらの仕事をやっつけてから、やりたい仕事に手をつける。

毎日夜中の3時位に寝ていた。

一昨日、その当時の後輩に会ったんだけども、先生は当時完全なショートスリーパーってやつでしたよね、って言われた。
いつ寝てるんだ、って、寝てない。

仕事は雪だるま式に増えていくし、
レバーアームもどんどん伸びていく、
できることもやりたいことも、無限に増えていく。

夢の中で書いた原稿が目覚めると無い!がっかり。
でも、内容は覚えてるので書き留める。
夢の中で新しいプロジェクトを始めたり、致命的な事故に会ったりする。
初めて会う人に、どこかで会ったことがある気がする。

そんな生き方を10年ほど続けたところ、見事に倒れた。


0泊2日で広島出張。
金曜の手術終わってから広島に入って、共同研究の実験を12時までやって、
朝まで飲んで、そのまま朝の飛行機に乗って帰る。

睡眠時間は1時間。
目が覚めた瞬間に、苦しくなって、心臓がきゅーとなって、
もうはっきりと止まった。

心臓が止まると、生き物としての時計が狂う。


ちょっと面白い話をすると、心臓が止まると、視界が灰色になる。
暗くなるんじゃなくて、灰色になる。色は抜けない。
赤は赤で青は青だった。

色相は維持される。なるほど、色相ではなくこちらに「彩度」と対訳をつけた日本人はセンスがあるな、などとどうでもいいことを思った。

後に知ったがこの感覚は万国共通のようで、彩度は英語で「colorfulness」の他に「saturation」という。SpO2が下がると、この視覚パラメータが下がる。

そんな感じでも飛行機に乗って、
気圧が下がると心不全が悪化するから超苦しい。
自宅に帰って、一日休んで、
翌日また出張に行って、帰りの車でまた具合が悪くなって、
動けなくなってそのまま救急車。

このチャプターのキーワード。

1「ライバルは昨日サボらなかった自分」は、かっこいいけど危険。
この生き方があるから今の自分のポジションがあるのは明白なんだけど、明らかに生き急ぎ。

2彩度は英語で「colorfulness」の他に「saturation」
実感してほしいとは思わないけど、豆知識として知っていると何かの役に立つ?

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